ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け真っ白なカラーリングに変更されたハースVF-22、2022年2月25日F1バルセロナテストにて
Courtesy Of Haas

悪夢止まらぬハース、F1バーレーンテスト参加に黄色信号…貨物機トラブルでマシン足止め

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悪夢の連鎖は止まらない。貨物機に技術的なトラブルが生じた事でマシンを含む必要機材が輸送できず、ハースF1チームのバルセロナテスト初日参加が危ぶまれている。

3月10~12日の第2回プレシーズンテストに向け、ライバルチームの殆どの機材は3月7日(月)に現地に到着する見込みだが、独「Auto Motor und Sport」によると、ミック・シューマッハとピエトロ・フィッティパルディが駆る予定のVF-22を含むハースの機材は今も英国ドンカスター空港に留め置かれている。

報道によると、イギリス経由でバーレーンに向かう予定であったF1輸送機5機のうちの1機が技術的な問題でイスタンブール空港に足止めされたとの事で、米国カナポリスのチームは現在、バーレーンに機材を送るための代替案を模索していると言う。

現時点では月曜の夕刻にドイツへと飛び、火曜の朝にそこからバーレーンに飛ぶ予定だというが、走行に向けた準備は2日間程度が見込まれており、伝えられるところによると、チーム代表のギュンター・シュタイナーは初日の参加を諦める必要があるかもしれないと語った。

チームの責任に依らない事態である事から、仮にテスト初日の欠場を余儀なくされれば機会均等という点で問題が生じかねない。この場合、AMuSは不可抗力を理由にテスト最終日の翌日に別途ハースにのみ特別に走行機会が与えられる可能性があると伝えた。

バルセロナテストではポーパシング現象とメカニカルトラブルに悩まされ遅れを取っただけでなく、ロシア軍によるウクライナ侵攻の影響でニキータ・マゼピン並びにウラルカリ社との契約解除を半ば強いられたハースの悪夢はいつ終わるのか。