
ストロール、母国カナダGPでF1復帰へ―手術とポール・リカール走行を経て
アストンマーチンは6月11日(水)、ランス・ストロールが2025年F1第10戦カナダGPに出場すると正式に発表した。ストロールは手および手首の痛みに関する問題で手術を受けた後、旧型マシンを使用してポール・リカール・サーキットでテストを実施。復帰のGOサインを得た。
ストロールは、第9戦スペインGPの予選後に痛みを訴え、決勝を棄権していた。アストンマーチンはその理由について、2023年シーズン開幕前の自転車事故による複数箇所の骨折に伴う手術の影響であると説明している。
予選出走後に発覚したため、スペインGPでは代役を立てることができず、チームはフェルナンド・アロンソ1台体制で決勝に臨んだ。
レース後の6月3日(火)、チームはストロールの手術完了を発表したが、カナダGPに出場できるかどうかは当初不透明だった。リザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチが代役候補に挙げられていたが、その場合、彼はル・マン24時間レースへの出場をキャンセルせざるを得ない状況だった。
だが最終的に、ストロールのコンディションが回復したことで、母国モントリオールでのレース復帰が実現することとなった。ストロールは次のようにコメントしている。
「モントリオールの観客の前でレースをするために、一生懸命に取り組んできた。術後の経過は良好で、準備のために今週はポール・リカールで幾らか走り込んだ。たくさんの応援ありがとう。週末に会おう!」