ハートレー、DNFに肩を落とす「最新PUでのオーバーテイクを楽しみにしてたのに…」
ブレンドン・ハートレーのF1カナダGPは失意の中に幕を下ろした。ポイント獲得を目標に12番グリッドからスタートしたハートレーは、オープニングラップのターン5でランス・ストロール(Williams)に押し出され壁に激突、リタイヤを喫する事となった。
マシンを降りたハートレーは、事故の引き金を引いたストロールと共にメディカルセンターでチェックを受けた後、精密検査のためヘリコプターで近くの病院へと搬送された。2度に渡って心電図検査を受けたが、担当した医師は問題なしとの所見を下し、サーキットへ戻る事を許可された。
「オーバーテイクできるチャンスがあっただけに本当にがっかり」とハートレー。ホンダが用意した最新アップグレードエンジンには、直近のライバル達を追い抜くに足るだけの十分な速さがあったと述べ、戦わずしてレースを終えた事に肩を落とした。グリッド後方から挑んだ僚友ピエール・ガスリーはストレート上でオーバーテイクを重ね、11位でチェッカーを受けている。
追い抜きのチャンスがあっただけに本当にガッカリ
ブレンドン・ハートレー決勝: リタイヤ, グリッド: 12位
トロロッソとホンダの事を思うと本当にがっかりだよ。僕らは今週末、アップグレードされた素晴らしいパワーユニットを得て、週末を通してずっとかなりの速さを示してきたからね。今日の僕らには、ポイントをかけて戦えるだけのペースが間違いなくあった。
周りのライバルたちと同じように僕も良いスタートを切ったんだけど、ターン2のアウト側で少し外に膨らんでしまってポジションを失ってしまった。ターン4を抜けたところでランスと良いバトルをしていたんだけど、彼がマシンのコントロールを失った結果、2台共が壁へと追いやられてしまった。
オーバーテイクできるチャンスがあっただけに本当にがっかりだよ。力強いレースができるって楽しみにしていたしね。週末を通して自分のパフォーマンスに本当に満足していただけに、カナダグランプリをこういった形で終えることになってしまいストレスが溜まる。念のためにという事で、病院で精密検査を受けていたからサーキットに戻ってくるのが遅くなってしまったけど、身体的には全然問題ないし、次のレースに向けての準備はできてるよ。
レースはフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインを決めキャリア通算50勝目を上げた。2位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、3位にはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続き、予選順位そのままの3名が表彰台に上がった。