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またしても2台ともがトラブルに見舞われてしまったマクラーレン・ホンダ。9日(金)に開幕したF1第7戦カナダGPでの初日のセッションで、フェルナンド・アロンソはハイドロ系のトラブルに、ストフェル・バンドーンはMGU-Hのトラブルに、それぞれ見舞われる事になってしまった。
アロンソは7番手、バンドーンは19番手で初日のフリー走行を終えている。チームとしては合計81周を走破した。褒められた数字ではないが、ホンダ同様に問題を抱えたレッドブル勢は、僅か75周に留まっている。
アロンソがFP1でガレージに囚われる中、バンドーンは生産的なセッションをこなした。29周の走行を行い、通常のセットアップ作業と空力相関作業を完了、11番手で午前のフリー走行を終えた。
明日の予選では高い気温になる事が予想されており、薄曇りの中行われた今日のライバル勢の成果が無に帰す可能性がある。ホンダのF1総責任者を務める長谷川祐介は、そこにチャンスを見出している。
ホンダ:F1カナダGP初日を終えて
長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者
カナダグランプリの初日はチャレンジングな1日となってしまいました。2台ともがスムーズなスタートを切りましたが、FP1の終盤でフェルナンドのマシンに油圧の問題が発生し、彼はマシンを止めました。大きな問題ではありませんでしたが、解決のためにFP2での走行時間を失ってしまいました。
ストフェルの方は、午前のセッションで予め予定されていたプログラムをこなしました。ただ、午後のFP2の最後に、MGU-Hに異常を感知したためマシンを止めるよう伝えました。
厳しいスタートになりましたが、明日の予選では今日よりも高い気温が予想されており、異なるコンディションになると考えています。そのため、FP3での成果は予選前にリセットされるような状況になるでしょう。これは我々にとっては非常に大きなチャンスとなります。今日の午後の走行損失分を帳消しにし、セットアップ面でライバルにキャッチアップできるチャンスです。
予選に向けての準備のため、FP3を最大限に利用するつもりです。スムーズなセッションになることを望んでいます。
2017年第7戦F1カナダGP初日の詳細については、FP1結果とダイジェスト、FP2結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。カナダグランプリの開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、カナダGPに関する情報についてはF1カナダGP特設ページをご覧あれ。