フォーミュラE参戦か…ブレンドン・ハートレー、2019年もポルシェのワークスドライバーを続行
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ブレンドン・ハートレーが2019年のポルシェ・ワークスドライバーを務める事が8日、明らかとなった。ただし、現時点ではル・マン24時間レースを含めて、ポルシェがワークス参戦するいずれのカテゴリーのラインナップにも名前はない。
ポルシェは独シュトゥットガルトで行われたイベントで2019シーズンのワークスドライバーを公表。ハートレーが、アンドレ・ロッテラー、ニール・ジャニ、ティモ・ベルンハルトらと共に、19年も引き続き同職を務める事が判明した。
ハートレーはポルシェと共にル・マン24時間レースとWEC世界耐久選手権のチャンピオンシップを制した後、2018年にトロロッソ・ホンダからF1にフル参戦したものの、引き続きポルシェ・ワークスドライバーの肩書が与えられていた。
現時点でハートレーの2019年の活動予定は発表されておらず、日本のホンダファンの間ではハートレーの来季SUPER GT参戦を望む声が多く聞かれる。ハートレーはヨーロッパ出身の肉食系ドライバーと比べて温厚・控えめであり、謙虚で律儀なキャラクターがファンの心を掴んでいる。
ポルシェは2017年を以てWEC世界耐久選手権のLMP1クラスから撤退したものの、2019年末に開幕を迎えるフォーミュラE第6シーズンへの参戦を決定。初陣となる大切な初年度にハートレーがその大任を任されるのではと噂されている。
「ポルシェとのパイプは今でもちゃんと維持してるんだ」とハートレー。「彼らとは4年の付き合いだし、一緒に2度の世界タイトルとルマンと制した。先週はずっと電話をしっぱなしだったし、メールのやり取りも大量だった。もう12月だから、来シーズンの事を決めるには理想的なタイミングとは言えないけどね」
ポルシェ・モータースポーツを率いるフリッツ・エンツィンガーによれば、フォーミュラEのドライバーは既に決定しており、今後10日以内に正式発表される見通しとなっている。ニール・ジャニはルマンとWECの両タイトルを獲得しただけでなく、ドラゴンレーシングでのFE出走経験があり、スイス出身の35歳がシートの一つを得る可能性が高い。
長期契約を結んでいたにも関わらず、突如アレックス・アルボンにシートを奪われたハートレーは、9日にツインリンクもてぎで開催された「Honda Racing THANKS DAY 2018」への参加が急遽取り止めとなり、ビデオメッセージを通してファンに謝罪。合わせて、これまでの支援に対して改めて感謝の気持ちを表した。