ブラッド・ピットと共にレース前セレモニーに立つマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年7月9日F1イギリスGP決勝レース
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ブラッド・ピット主演のF1映画、撮影中断…ハリウッド俳優ストの影響で

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全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキ決行の影響を受け、FIA-F1世界選手権を題材にしたブラッド・ピット主演のF1映画の撮影が全面的に中断されたようだ。

ブラッド・ピットがソニー・ヘイズ役を演じるタイトル未定の本作は、7月のイギリスGPで本格的な撮影が開始された。シルバーストンには架空のF1チーム「APX GP」のガレージが設けられ、フォーメーションラップに際しては撮影用の特注ショーカーがダミーグリッドに置かれた。

動画配信サービス業者や製作会社などに対し、公正な利益分配と労働条件の改善などを求めるこのストライキは14日に始まった。ブラッド・ピットを含む数千人のハイブリッド俳優が参加していると伝えられている。

米「NBC News」によるとこの影響で、トム・クルーズ主演のミッション・インポッシブルの新作や、リドリー・スコット監督によるグラディエーターの続編、トップガン・マーベリックのジョセフ・コシンスキー監督によるF1映画を含む幾つかの話題作の製作が一時中断された。

本作に関わる情報筋によるとブラッド・ピットは撮影を「本当に楽しんでいた」が、「組合に対して本当に忠実」であり、現時点で「全ての撮影が中止された」という。

撮影はシーズン後半に再開される予定であったが、1960年以来63年ぶりとなる俳優と脚本家の同時ストは年末まで続くとの見方もあり、先行きは不透明だ。ただ本作は正式な公開日が決まっていないため、影響は他の作品と比較して限定的となる可能性もある。