レッドブル・ホンダとしての共闘50戦目を祝うスペシャルグラフィックの上に置かれた2021年8月29日F1ベルギーGPの優勝トロフィー
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1、レッドブルとの50戦の節目に優勝「ファンの事を思うとレースがしたかった」と田辺TD

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ホンダF1は第12戦ベルギーGP決勝レースでマックス・フェルスタッペンがスパ初優勝を飾り、レッドブル・レーシングとのパートナーシップ50戦目の節目に華を添えた。

29日(日)のスパ・フランコルシャンは大雨に見舞われ、路面条件が悪い中、グリッドに向かう道中のレコノサンスラップでセルジオ・ペレスがレ・コーム(ターン6)でクラッシュ。右フロントサスペンションを中心にクルマにダメージを負った。

ただ雨は収まる気配がなく、3時間以上に渡る中断を強いられた事でチームはマシンを修復させ、ピットレーンスタート扱いでペレスをレースに復帰させた。

コンディションが更に悪化する中、レースはセーフティーカー先導下で2周を終えたものの再び赤旗中断となり、そのまま再開されずに終了を迎えた。

先頭を走るフェルスタッペンが2周を消化した事からレースは成立。規定によって入賞者の獲得ポイントは半分となり、フェルスタッペンは12.5ポイントを得てルイス・ハミルトンとの差を3点差にまで縮めた。6位入賞のガスリーは4ポイントをチームに持ち帰った。

2021 F1ベルギーGP決勝結果
順位 ドライバー チーム タイム
1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 3:27.071 12.5
6 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ +10.177s 4
15 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ +28.329s 0
20 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ +38.205s 0

寒く長い史上最短となる1周のレースを終えてホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「ファンの事を思うとレースがしたかった」と1日を振り返った。

「ベルギーGPの決勝レースは朝から降り続く雨が上がらず、雨雲の様子や路面コンディションを見ながらレーススタートまでに3時間以上の延期を要する事となりました」

「セーフティカーの先導で開始されましたが、路面状況が悪い事、前車の上げる水しぶきで視界が非常に悪いことなどから、3周を終えたところで赤旗中断となり、そのままレースが終了となりました」

「ポールポジションを獲得していたレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が優勝、アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が6位となり、両チーム共にポイントを獲得できた事を嬉しく思います」

「残念なことにペレス選手はレコンノサンスラップでコントロールを失い、バリアにクラッシュしてマシンにダメージを負いました。赤旗中断の間にメカニックが懸命の修復を行い、レース開始には準備が間に合ったものの、セーフティカー先導であ ったためポジション回復には至りませんでした」

「寒い気温と雨の中で待ち続けたファンのことを思うと、もっと良いコンディションの中でレースをしたかったという想いもあります」

「来週はフェルスタッペン選手の母国、オランダでのレースになります。初の開催となるザントフォールト・サーキットでの戦いとなりますので、十分な事前準備を進めて臨みます」


ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは9月3日のフリー走行1で幕を開ける。

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