もっとやれたと落胆リカルド、ランプラン誤るも「愚かな決断」とは非難せず
7月27日のF1ベルギーGP公式予選で13番手を記録したダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、状況を見誤らなければもっと上位でフィニッシュできたはずだとしてスッカリ気落ちした様子を見せたが、「愚かな決断」とは非難しなかった。
Q1を9番手で突破したリカルドは、Q2のチェッカーフラッグが振られた時点で7番手につけていたものの、路面の改善を背景に各車が次々と自己ベストを更新していき、13番手にまで転げ落ちた。
「13番手という結果には満足していないし、もっと良い結果を残せたように思うけど、その時点での判断としては正しかったと思う。愚かな判断というわけじゃなく、単に上手くいかなかったんだ」とリカルドは振り返る。
「Q2の最初のランではトップ10に入るあたりにいたと思うけど、その後、少し雨が降り始めたから、雨脚が強まる前にタイムを出そうとしたんだ。コンマ1秒でも何でも、少しでもタイムが縮められるように、できる限りのことをしようと思ってね」
「でも結果的に雨は弱いままで、最終的には誰もがタイムを更新することができた。その時僕らはガレージに戻っていた。ノックアウトされた時はもちろん悔しい思いをしたけど、その時点までの判断に異論があるわけじゃないんだ」
「もし雨脚が強まっていれば僕らはもっと上に行けただろうから、今回は上手くいかなかったいうだけだ」
「ペースには満足してる。ラップタイムを刻む度にトップ10に入る感じだったからね。今日は報われなかったけど、僕らは良い仕事をしたと思う」
「今朝は幾つかの問題を抱えたせいでインターコンディションで走るチャンスがなく、予選でどうなるか少し未知数だった。それを考えれば良い戦いをしたと思う」
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「このコンディションでのペースはQ3進出に十分だっただけに悔しい」と振り返った。
雨のスパでのVCARB 01がQ3進出相当のポテンシャルを秘めていたとするならば、ドライコンディションが予想されるレースでの競争力は如何ほどか。
決勝の見通しについて問われたリカルドは「どうだろうね。ほら、昨日のFP1はあまり良くなかったし、FP2ではかなり良くなったけど、今日の雨で明日に向けて路面がリセットされちゃったから、少しばかり未知数があると思う」と語った。
「一筋縄じゃいかないと思う。ドライレースだとしてもね。1ストップか2ストップかも分からないし。それによってチャンスを掴めるかどうかが分かれるだろうから」
「ポイント圏外からのスタートだから、タイヤを上手く使えるよう、戦略面で上手くやって、何かを起こせるよう頑張るつもりだ」
2024年F1ベルギーGP予選では10グリッド降格を受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速を刻み、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が昇格のポールポジションを獲得した。最前列2番グリッドにはセルジオ・ペレスが並ぶ。
決勝レースは日本時間7月8日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。