F1ドライバーは子供が生まれると遅くなる?都市伝説にライコネンら”イクメンレーサー”が返答
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子供が一人生まれる毎にF1ドライバーは1秒遅くなる…パドックにはそんな都市伝説が渦巻いているとかいないとか。もしその下らない話が事実であれば、2児の父親であるキミ・ライコネンは2秒ものタイムをどのように埋め合わせているのだろうか? F1中国GPの木曜記者会見ではこんな洒落っ気?のある質問が飛び出した。
「頑張って速く走る事で対処するのさ」とキミ・ライコネン。妻ミントとの間には、2015年に生まれた長男ロビンと2017年に誕生したリアンナという二人の子がいる。他愛のない質問はバッサリ切り捨てる傾向があるライコネンだが、ほくそ笑みながらも真面目に答えた。
「子供の有無が何か違いを生むとは思ってない。何の根拠もない酷い話がたくさんあるよね…F1には。家族が増えた事で、ドライビングに影響が出たと感じた事は一度もないけど、実際どうなのかは僕には分からない。人に拠るんだと思う」
「時に影響を与える事があるのかもしれないけど、少なくとも僕にとってはそれは当てはまらないみたいだ。確かにレース以外の人生は大きく変化するけど、純粋なドライビングという点については影響ない」
「キミと同意見だ」と語るのは、2017年にカローラ・マルティネとの間に男の子を授かったセルジオ・ペレスだ。「F1ドライバー達は、自分がドライビングしている時に家族のことや子供の事を考えたりはしない。単純に出来るだけ早く走りたいと思っているだけだ。レース外では違うよ。子供の面倒を見たりするから睡眠時間が大幅に減ってしまうしね(笑)」
「二人の言う通りだと思う」とロマン・グロージャン。妻マリオン・ジョリスとの間には3人の子がおり、長男サイモンと長女サシャに続いて一昨年次女カミーユを授かった。「レーサーだって家に帰れば別人さ。子供を持つ事で人生とモノの見方が変わるけど、多分(ラップタイムが)遅くなる以上のものをもたらしてくれる」
「厳しいレースウィークを過ごしたとしても、家に帰ればそんな事はどうでも良くなる。家族からは愛され、何よりも強く家族の事を愛する。でもまあ、僕の場合は3人子供がいるわけだから3秒ダウンって事でしょ。そんな状態で予選トップ10に入れたんだから最高にハッピーだね!」
上海でのプレス・カンファレンスにはもうひとり、トロロッソ・ホンダから今年F1デビューを果たしたアレックス・アルボンの姿があった。質問は当然、22歳のタイ人ドライバーにも投げかけられた。
「アレックス、我々が知らないだけで、もしかして子沢山だったりしますか?」と問われると、アルボンはためらいながら「No!(笑)」と返した。