新人ニック・デ・フリース、初陣に向けて興奮の一方 古残並の落ち着きっぷり
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スクーデリア・アルファタウリのニック・デ・フリースが、F1フル参戦デビューとなる2023年のF1開幕バーレーンGPに先立って週末に対する見通し、抱負、そして初陣への想いを語った。
カート時代からF1関係者の注目を集め、シングルシーターでこれまでに4度に渡ってチャンピオンを獲得してきただけに、F1ルーキーとは言え28歳のオランダ人ドライバーの落ち着きっぷりは、同じ新人のオスカー・ピアストリ(21歳)やローガン・サージェント(22歳)とは一線を画している。
ニック・デ・フリース
興奮の一方 古残並の落ち着きっぷり
初戦に向けての準備は万端だ。昨年の10月には今年のグリッドに着くことがなんとなく分かっていたから準備期間は長かった。この瞬間を楽しみにしてきたのはここ数ヶ月の事じゃなく、ほとんど一生の事に近い。その意味でも間違いなく準備は整ってる!
テストは本当に良かった。大量に走り込んでプログラムに取り組み、パッケージについて多くを学び、様々な事をテストすることができた。
中団はかなりタイトになりそうだから、僕らの立ち位置を読み取るのは難しいけど、できれば上位に食い込みたい。
ラップタイムがコンマ2秒違うと順位も大きく変わってくるだろうし、加えて週末ごとに少しづつ変わるだろうから厳しい争いになるだろうけど、当然、ベストを尽くしていくつもりだ。
昨年型のクルマで僕がテストしたのは1回だけだったけど、今年のクルマは明らかに少しばかり進化している。
グリッド全体を見渡せば、誰もが自分たちのパッケージを少しずつ最適化しようとしてきたみたいだし、それは僕らも同じだ。
ルールが大きく変わったわけじゃないから、僕の率直な感想を言えば、基本的には2台のクルマに大きな違いはない。
ただ個人的には、これまでと違う新しいPUサプライヤーとの仕事に慣れなきゃならなかった。むろん、仕事のやり方は少し違うけれど、何マイルも離れているわけじゃないし、すぐに慣れたよ。
グリッド上で初めてのF1フルシーズンを迎える時、どんな気分になるんだろう?
エンジンが掛かったクルマに乗っている時は一人孤独なものだから、すごい静けさを感じるわけで、グリッドでスタートを待っている時はこれまでとあまり変わらないのかもしれないね。
クルマの種類がこれまでとは全く違うという事以外にさほど違いはないのかなって思ってる。
週末全体を通しての感じ方は少し違うかもしれないけど、これまでに何度もスタートを切ってきているし、それがまた一つ増えるだけなのかもしれない。
バーレーンGPの舞台は今季のプレシーズンテスト会場として使われた1周5412m、全15コーナーを有するバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)。2022年のバーレーンGP決勝は、レッドブル勢のWリタイヤを経てフェラーリが3年ぶりの1-2フィニッシュを飾る劇的なシーズン幕開けとなった。
F1バーレーンGPは日本時間3月3日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選は日本時間4日(土)24時、決勝レースは5日(日)24時に開始される。
2023年シーズンのFIA-F1世界選手権はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。