レッドブル、予選を前に1-3!フェラーリ勢はトップ9に4台…角田裕毅は0周 / F1バーレーンGP《FP3》結果とダイジェスト
2022年のF1第1戦バーレーンGP土曜3回目のフリー走行が3月19日に1時間に渡って行われ、マックス・フェルスタッペンがFP2に続き全体ベストを記録。公式予選を前に再びタイムシートのトップに立った。
日没後に行われる予選とはコンディションが異るため精力的に走り込むマシンはなく、フェルスタッペンは2セットのソフトタイヤを使って4回のランを行い、1分32秒544のベンチマークを刻んだ。これは同一コンディションで行われたFP1の最速タイムより1.649秒速い。
2番手に続いたのは、これまたFP2と同じくシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。ターン11で派手にスピンを喫してあわやバリアに衝突かというシーンもあったが、フェルスタッペンに1000分の96秒と再び僅差で迫った。二人がポール争いに絡むのは間違いない。
Charles Leclerc spins at Turn 11, where he went off on Friday
He is able to keep his car rolling and get back on track#BahrainGP #F1 pic.twitter.com/1PUQIPBriC
— Formula 1 (@F1) March 19, 2022
FP1で10番手、FP2で7番手と段階を経て慎重に積み上げてきたセルジオ・ペレスは、無線を通してブレーキペダルに関する幾つか問題を報告していたが、グリッド争いの本番を前にチームメイトから0.247秒遅れの3番手をマーク。レッドブルが1-3と上位を占拠した。
現地サクヒールは土曜も安定した気候に恵まれ、予選前最後のセッションは気温22℃、路面39℃のドライコンディションでグリーンフラッグを迎えた。フェルナンド・アロンソが16番手、エステバン・オコンが18番手に終わったアルピーヌ以外は全車がソフトを使って計測ラップを走った。
苦戦公言を憚らないメルセデスは、昨日ルイス・ハミルトンのマシンに発生したトラブルを受け、まずはDRSの動作確認を行った。
ジョージ・ラッセルはW13の感触に不満を訴え「低速のエイペックスで酷いアンダーステアが出ている」と問題を報告しながらも、トップからコンマ4秒遅れの4番手をマーク。初日に1.2秒遅れていたハミルトンはその差をコンマ6秒に縮めて6番手を刻み、大きく前進した様子をうかがわせた。
ルクレールと同じF1-75を駆るカルロス・サインツが5番手につけたという事のみならず、フェラーリ製パワーユニット勢はトップ9に4台を並べ、その秘めたる力を誇示した。
ハースVF-22の高いポテンシャルに笑みが止まらぬケビン・マグヌッセンはハミルトンに続く7番手タイムを刻み、その後ろにはバルテリ・ボッタスと周冠宇のアルファロメオ勢が続いた。
涼しい路面コンディションに合わせ込めずFP2で苦戦を強いられたアルファタウリは、ピエール・ガスリーにミディアムタイヤを履かせて変更点の確認作業に取り組んだ。ガスリーは後半に向けてソフトを履いたが13番手に留まった。
戒告処分を受け2日目に臨んだ角田裕毅は、ガレージを出てコースへと向かおうとしたところ「ステアリングが切れない。オイル臭い」と報告。油圧系統のトラブルにより全く走行できず60分を棒に振った。
信頼性に苦しんだのはマクラーレンも同じだった。ダニエル・リカルドは2回のランに出たのみで15番手となり、ランド・ノリスはアストンマーチン勢に前後を囲まれる11番手でヘルメットを脱いだ。
なおサインツとアロンソに関してはピットレーンで交錯したとして、アンセーフリリース疑惑で審議が行われている。
全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1バーレーングランプリ公式予選は、日本時間3月19日(土)24時からバーレーン・インターナショナル・サーキットにて行われる。
2022年F1第1戦バーレーンGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:32.544 | 15 | |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:32.640 | +0.096 | 16 |
3 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:32.791 | +0.247 | 20 |
4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:32.935 | +0.391 | 19 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:33.053 | +0.509 | 20 |
6 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:33.121 | +0.577 | 15 |
7 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:33.437 | +0.893 | 15 |
8 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:33.733 | +1.189 | 21 |
9 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:33.880 | +1.336 | 18 |
10 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:33.920 | +1.376 | 14 |
11 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:33.955 | +1.411 | 18 |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | アストンマーチン | 1:33.971 | +1.427 | 18 |
13 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:34.176 | +1.632 | 18 |
14 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:34.295 | +1.751 | 17 |
15 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:34.378 | +1.834 | 20 |
16 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:34.628 | +2.084 | 15 |
17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:34.868 | +2.324 | 15 |
18 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:34.957 | +2.413 | 16 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:35.667 | +3.123 | 14 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 22℃ |
路面温度 | 39℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1バーレーンGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
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設立 | 2004年 |
全長 | 5412m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 時計回り |