ガスリー、最速と13番手の対照的な1日…アルファタウリAT03はなぜ失速したのか?
スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは3月18日のF1第1戦バーレーンGPの初日2回のセッションで対照的な結果に終わった。FP1ではタイムシートのトップに立ちながらも、FP2ではトップから1.6秒遅れの13番手に留まった。
これはガスリーに限った事ではなかった。同じAT03をドライブするチームメイトの角田裕毅もFP1で9番手タイムを刻みながら、FP2では14番手に甘んじた。失速の原因は何か?
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、日中と夜間という路面コンディションの違いに上手く対応できなかったためだと説明した。
「FP1は上手くいったが、FP2では変化する路面コンディションについていけず、2台ともがグリップ不足と難しいバランスに悩まされた」とエドルズ。
「単に我々が苦しんだというだけでなく、他のチームがFP1からFP2に向けてかなりパフォーマンスを上げた事で、そのギャップが強調される事になった」
ガスリーもまた、温度条件の違いを理由に挙げた。
「FP1ではトップタイムだったのにFP2では13番手と、今日の2回のセッションは本当に対照的な結果だった」
「暑い路面コンディションが僕らに合ってたんだと思う。実際、クルマは速かったしね。でも今夜(FP2)のセッションは涼しく、それに対して凄く苦労した」
「予選も決勝もFP2と同じ様に夜に行われるから、洗いざらい見直して何が起きていたのかを理解しなきゃならない」
「ロングランペースはショートランより若干良かったと思うけど、それでもこの手のコンディションにおけるパフォーマンスを完全に理解するためには、まだまだやるべき事が山積みだ」
エドルズはFP1のパフォーマンスに触れ「基本的にクルマには何の問題もない」としながらも、FP2と同一コンディションで行われる予選セッションに向けて問題を修正するためには大量の作業が必要だと指摘した。
「FP2でなぜ、あのようなパフォーマンスになったのか、その原因をきちんと理解して明日に向けてクルマに変更を加えるために、今夜は膨大な作業に取り組まねばならない」
「今夜と同じような路面温度が予想されるだけに、これは予選にとって特に重要なことだ」
F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月19日(土)21時から、公式予選は同24時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。