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F1バーレーンGP、無観客でのレース開催を決定…新型コロナウイルスの流行拡大を考慮

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F1第2戦バーレーンGPの舞台を務めるバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)は8日、関連パートナー及び王室健康対策本部との協議を経て、今年のグランプリは観客を入れずに関係者のみで行うと発表した。

BICは5日(木)夜遅くに「人と人との適切な社会的距離について定めたガイドラインを確実に満たせるように」との理由でチケット販売を一時的に見合わせた事を明らかにしていたが、週明けを前に無観客試合として開催する事を決定した。

観客を完全にシャットアウトしてレースを開催する理由についてBICは声明の中で「F1のホスト国として、我々は観客およびレース関係者の健康を守る非常に大きな責任を負っている」と書き出し、次のように続けた。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的な流行を続ける現在の状況を踏まえれば、数千人単位の海外旅行者と地元のファンが密接に交わり得る大規模なスポーツイベントを開催することは、現時点で適切とは言えない。だが、このスポーツとサポーター達が不当な影響を受けないようにするためにも、テレビ放映を通して予定通りイベントを開催することにした」

「政府が実施した感染者の特定及び隔離に関する独自の初期対策は、これまでのところ非常に成功している。このアプローチが主としていたのは飛行機による入国者であった。接触機会を意図的に減らす事によって、ウイルスの拡散を効果的に防ぐ事が出来た。だが、当初の計画通りにイベントを開催した場合、これを維持するのは明らかにほぼ不可能だった」

「バーレーンGPはF1カレンダーの要でもあるだけに、特にこのイベントの観戦を予定していた人々の失望は計り知れないが、なによりも安全の最優先が求められている」

無観客でのレース開催が宣言されたとは言え、中止の可能性がゼロになったわけではない。F1のスポーティング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは、ウイルスの影響で1チームでも出走できない状況が生まれれば、F1世界選手権としてのレースを開催することは出来ないとしている。

無観客レースの開催が発表されたのと同じ8日(日)には、イタリア政府がウイルス蔓延に歯止めがかからない同国北部で大規模な隔離措置の実施を開始した。対象地域にはフェラーリの本拠マラネロが含まれるなど、イタリア系チーム及び関係者の出入国が一層厳しい状況となっている

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