FIA、新型コロナウイルスへの監視体制を強化…危機管理室を発足
新型コロナウイルスへの監視体制を強化すべく、国際自動車連盟(FIA)は新たに危機管理室を発足させた。6日の世界モータースポーツ評議会(WMSC)で可決・成立された。
中国武漢を発祥とする新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界各国で猛威を振るう中、全日本スーパーフォーミュラやMotoGPなど、様々なモータースポーツ競技が中止あるいは延期を強いられる状況が続いている。WMSCの会合が行われたのと同じ日には、4月4日に予定されていたフォーミュラE選手権ローマE-Prixの延期が新たに発表された。
F1世界選手権はこれまでのところ、第4戦として計画されていた中国グランプリを延期したのみではあるが、3月23日の第2戦バーレーンGPや4月5日の第3戦ベトナムGPをはじめとして、今後の流行次第では全てのグランプリの開催が危機に晒されかねない状況にある。
今回発足された危機管理室は2日ごとに会合を開き、あらゆる情勢変化について議論し合いながら、管轄下にあるシリーズのレース中止や延期、あるいはカレンダー通りの開催遂行を奨励またはアドバイスしていく事になる。
FIAは声明の中で「状況とその影響を綿密にモニタリングしていく」とした上で、政府や国の保健当局の助言に従って「今後開催される競技の日程を評価すると共に、世界のモータースポーツ界および一般市民の安全を守るために、競技の延期を含めて必要とされるあらゆる措置を講じる」と述べた。