2021年3月28日のF1バーレーン決勝レースのオープニングでクラッシュするハースのニキータ・マゼピン
Courtesy Of Haas

ハース:デビュー戦を僅か数百mで終えたマゼピン、偉大な父を初戦で超えたシューマッハ

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F1開幕戦バーレーンGP決勝レースに挑んだウラルカリ・ハースF1チームは、ミック・シューマッハが16位完走を果たし、ニキータ・マゼピンはリタイヤに終わった。

19番手からミディアムタイヤでスタートしたマゼピンは、ターン2の縁石を乗り越えた際にオーバーステアに見舞われバリアに激突。VF-21は大きなダメージを負い、F1デビュー戦を僅か数百メートルで終えた。

歴史を紐解き、F1デビュー戦の1周目のターン1でリタイヤを喫したドライバーを探すには2002年まで遡る必要がある。

19年前のオーストラリアGPでは、スタート直後に8台のマシンが絡むクラッシュが発生し、ザウバーからデビューしたフェリペ・マッサとトヨタからデビューしたアラン・マクニッシュが涙をのんだ。

一方のシューマッハは、ミディアムタイヤを履いて18番手からスタート。マゼピンとは対照的に1周目をトラブルなく走ったが、セーフティーカー明けのターン4でスピン。ただグラベルを無事に通過し、14周目にミディアム、35周目にハードを履く2ストッパーで56周のレースを冷静に走りきり、16位でチェッカーを受けた。

F1デビュー戦となった2021年3月28日のバーレーンGP決勝レースに向けてヘルメットを被るハースのミック・シューマッハCourtesy Of Haas

F1デビュー戦となった2021年3月28日のバーレーンGP決勝レースに向けてヘルメットを被るハースのミック・シューマッハ

この日逆転優勝を飾ったルイス・ハミルトン(メルセデス)によって、7度のF1ワールドチャンピオン、父ミハエルが持つF1最多周回数記録(5,111周)は塗り替えられてしまったが、息子ミックも同じ様に、デビュー戦で父を上回る成績を残す事となった。

ミハエル・シューマッハは1991年の第11戦ベルギーGPでベルトラン・ガショーの代役としてジョーダンでデビュー。予選では7番手というチームにとってシーズン最高位タイを記録したものの、決勝ではクラッチの故障により1周目のラディオンでリタイヤを強いられた。

チーム代表のギュンター・シュタイナーは「今日の成功度は50%。ミックは非常に良い仕事をしてくれた。今日はたくさんの学びがあっただろう。チームとしても多くを学んだ。戦略も良かった」とレースを振り返った。

Haas:F1バーレーンGP決勝を終えて

ミック・シューマッハ決勝: 16位, グリッド: 18番手

セーフティーカーの再スタート時にスピンというミスを犯してしまったので、全体的には90%が満足、10%が不満足といったところだ。幸いにもクルマはまだ走れる状態で、その後はすべて順調だったし、最後まで走り切る事で経験を積む事ができた。

C3とC2タイヤを履いて走ったんだけど、かなり良い感触だった。集団から離れたところで走っていたから、前走車を追いかけたりという経験があまり積めなかったのは少し悔やまれる。

でも幸運にも青旗のおかげでニコラス(ラティフィ)に追いつく事ができたから、DRSを使うという事がどのようなものかを経験する事ができた。

今日はたくさんの事を学べたから、次のレースで活かして前向きな結果に繋げていきたいと思ってる。

ニキータ・マゼピン決勝: DNF, グリッド: 19番手

単純な話さ。ミスをしてしまった。そういう事だ。

上手くスタートを切って、アウト側からターン1に入っていった。ターン2ではミックと接近したため、避けようとしてパワーを掛け過ぎてしまった。

タイヤが冷えている状態で縁石に乗り、スロットルを開けすぎてスピンしてしまった。あれは完全に僕のミスだ。本当にがっかりだよ。チームには申し訳ないことをしたと思っている。


3月28日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1開幕戦バーレーングランプリ決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を交わして逆転勝利を挙げた。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。

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