メルセデスAMGのルイス・ハミルトンからシャンパンの祝福を受けるレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年F1バーレーンGP表彰台にて
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アレックス・アルボン、通算2度目の表彰台…運なしには成し得なかったと認める一方「然るべき結果」

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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは11月29日(日)に行われたF1第15戦バーレーンGPを終えて、運なしにはムジェロでのレースに次ぐキャリア2度目の表彰台に上がる事は出来なかったと認める一方、チャンスが訪れた際に掴み取れるような位置を走行していたからこその”然るべき結果”との考えを示した。

アルボンは初日2回目のフリー走行での大クラッシュを経て、予選では見事挽回して4番グリッドを獲得。決勝でも同じポジションでレースを終えるかに思われたが、残り3周というタイミングで前方を走行していたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がMGU-Kのトラブルに見舞われた事で、最終的に3位でチェッカーフラッグを受けた。

順位 ドライバー チーム 周回 タイム
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 57 +1.254s 19
3 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 57 +8.005s 15
4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 57 +11.337s 12

チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2位フィニッシュを果たした事で、レッドブルとしては2017年のF1日本GP以来のダブル表彰台を飾る事となった。またバーレーンでの表彰台は、2013年のセバスチャン・ベッテルの優勝以来で、フェルスタッペンとアルボンが同時にポディウムに上がったのも今回が初めてだった。

運を否定せずも「然るべき結果」

アレックス・アルボン決勝: 3位, グリッド: 4番手

今日のセルジオ(ペレス)は良いレースをしていたし、運に恵まれた部分があったのは確かだけど、前方を走るマシンに何かが起きた場合にチャンスを掴み取れる位置にいたからこその結果だから本当に嬉しく思ってる。

セルジオがエンジンに問題を抱えているかもしれないってチームから聞かされた時、まず第一にオイル漏れの可能性を考えたんだ。そこで念の為に彼の真後ろを走らないようラインを外して走ったんだけど、運良くそれが上手くいった。

金曜日に損傷したマシンを素晴らしい仕事で修復してくれたガレージのみんなの努力に対して、こうして恩返しが出来て良かった。それに今週末は終始ペースが良かったから、それを結果に結び付ける事が出来た点にも満足してる。過去数戦は調子の良さを結果に繋げる事が出来ていなかったから、こうして一歩前進できた事を嬉しく思うよ。

来週はコースレイアウトが変更されるけど、サーキット自体が変わるわけじゃないし、今日みたいな結果が得られる事を期待してる。

パドックのみんなと同じように、ロマンがあの事故の際に自力でクルマから出てきたのを見届ける事ができて僕もホッとしたよ。本当にショッキングな映像だったけど、今日はセーフティーチームが素晴らしい仕事をしてくれた。


11月29日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2020年F1第15戦バーレーン・グランプリ決勝レースでは、壮絶なクラッシュによる長期の赤旗と2度のセーフティーカーを経て、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン、3位にアレックス・アルボンのレッドブル・ホンダ勢が続く結果となった。

次戦サクヒールGPは1週間後に同じバーレーンで開催される。レイアウトは変更され、1周60秒切りが予想されるショートオーバル風のアウタートラックで87周のレースが行われる。

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