ホンダF1、全車トップ10の好発進「角田裕毅を含めて順調な1日」と田辺TD
2021 F1開幕戦バーレーンGPの初日プラクティスを振り返ったホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは、大きなトラブルもなく「角田裕毅を含めて順調な1日」だったと評した。
2021年シーズンが開幕を迎え、最新のホンダ製F1パワーユニット「RA621H」を搭載するレッドブル及びアルファタウリの計4台は順調に走行を重ねて、マックス・フェルスタッペンが2回のセッション共にトップタイムを刻むなど、幸先の良いスタートを切った。
金曜日のフリー走行は昨年まで90分間のセッションが2回行われていたが、今季は60分間へと短縮された。気温が非常に高く予選・レースの時間帯とは異なる日中のFP1では、各車慌ただしくコース上でプログラムに取り組んだ。
FP1ではフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスが6番手に続き、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは全車最多となる23周を走行して7番手。F1初の公式セッションを迎えた角田裕毅は21周を走り、最終コーナーでトラフィックに阻まれながら14番手につけた。
予選・決勝と同時刻となるFP2は日没直後に開始。好調なペースを刻んだフェルスタッペンが再びトップタイムを記録すると、ソフトタイヤを履いての予選シミュレーションに臨んだ角田裕毅が最速から0.447秒差の7番手とセンセーショナルなパフォーマンスを示した。
角田裕毅の僚友ガスリーは9番手、10番手にペレスが続き、ここまでが首位と約0.6秒の僅差という僅差のタイム合戦となったが、ホンダエンジン勢は全車トップ10入りの好発進を決めた。
ホンダは今日収集したデータと先日のプレシーズンテストで得たデータをもとに、明日の予選と明後日の決勝に向けてさらなる準備を進めるべく、エンジニア達がセッティングの最適化を進めていく事になる。
角田裕毅を含めて順調な1日
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
開幕戦の初日となった今日は、4台のマシンとも、基本的に順調に走行し、スムーズな一日となりました。
例年とは異なり、2週間前に行われたプレシーズンテストと同じサーキットでの開幕戦ですので、PU・車体ともにある程度のセッティングのベースができた上で臨んでいます。
また、今年からP1とP2の走行時間が各90分間から各60分間に短縮されていますが、それに合わせたプログラムの中で設定を行い、PUのセッティングに関しても予定通り進めることができています。
F1初走行のルーキー角田選手を含む4名のドライバーともに、順調な一日だったと思います。
明日の予選に向けて今晩十分にデータを確認し、最適化を図り、いい結果を得られるように全力で臨みます
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.095秒差で退けた。3番手には0.235秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月27日(土)21時から、公式予選は同24時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。