ルクレール、早くもポール争い脱落宣言…ただし対アストンには希望。サインツは”計画”通りにいかず
シャルル・ルクレール(フェラーリ)はF1バーレーンGPの初日を経て早くもポール争いからの脱落を宣言した。曰くレッドブル勢は「かなり先行」しており、決勝でのチャンスに懸けるつもりのようだ。
3月3日に行われた2回のセッションではテスト好調のレッドブルとアストンマーチンがタイムシートを席巻。ルクレールはフェルナンド・アロンソ、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスに次ぐ4番手でクルマを降りた。
アロンソとのタイムはコンマ5秒と大きく遅れた。昨年の最多ポールシッターは、テストと比較してSF-23の感触は良くなっているとしながらも、一朝一夕にこの差を克服できるとは考えていないようだ。
ルクレールは「混戦に加わる事はできると思うけど、ポールポジションを狙えるようなパフォーマンスがあるとは思わない」と述べ、「少しばかり困難なレースの際はいつだって、いるべき場所にいてあらゆるチャンスを活かす努力をすべきだ。だからそれを目指していく」と続けた。
「今のところ僕らは自分自身に集中して、明日に向けて少しでもパフォーマンスを上げられるように取り組んでいく必要がある。できれば明日は素晴らしい予選にしたいね」
ルクレールに言わせれば、2・3番手を刻んだレッドブルは「誰よりも遥かに先行」していると言う。
初日最速を刻んだアストンマーチンに関しては「かなり手強いように見える」としながらも、そのパフォーマンスを予選でも発揮できるかどうかは疑わしいと主張した。
チームメイトのカルロス・サインツはルクレール以上に不本意な1日を過ごした。FP1ではターン10で派手なスピンを喫してタイヤを壊してしまい、FP2ではソフトタイヤでの計測ラップが上手く行かず14番手に終わった。
高速スピンを喫した事についてサインツは「単純にクルマが期待通りに、あるいはテストの時のように反応しないんだ」と述べ、次のように続けた。
「僕はバランスに少し苦しんでいる。テストの時と比べて少しずれているんだ。でも明日には元に戻せると思ってる」
「FP1では幾つかのテストをしていたんだ。詰めの作業をやろうと思ってね。夜のセッションでソフトタイヤを使いたかったから、ミディアムをスクラブしてね」
「計画通りにはいかなかったし、もちろん意図したものじゃなかったけど、テストは上手くいかなかった」
「走行時間を少し失ったせいでリズムを崩してしまい、その結果、FP2で代償を払うことになった」
フェラーリはFP1で車高に関するテストを行っていたものと見られており、下げ過ぎた結果、底が打ってスピンを喫したものと考えられている。
バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月4日(土)20時30分に、公式予選は同24時に、そして決勝レースは5日(日)24時に開始される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。