19番手デ・フリース「少なくとも僕の方は前進できた」角田裕毅より楽観的?
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望んでいる場所の違い、ルーキーと3年目という違いに依るものか。それとも性格か。ニック・デ・フリースはF1バーレーンGPの初日を経て、アルファタウリのチームメイト、角田裕毅より楽観的な雰囲気だ。
バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)での1日目、アルファタウリ勢は角田裕毅が18番手、ニック・デ・フリースが19番手でFP2を終えた。両者のギャップは100分の8秒ジャスト。1ラップペースではウィリアムズと最下位を争う状況だった。
昨年、若手走行枠を通してメルセデス、ウィリアムズ、アストンマーチンからFP1に出走した経験を持つデ・フリースはセッションを終えて「FP2での走行はこれが初めてだね」と笑顔を見せた。
「全体的な感想としては今日の仕事ぶりに満足している。少なくとも僕らのガレージの方は前進する事ができた」
「FP1とFP2とではコンディションはかなり違っていたけど、チームとして上手く取り組めたと思う」
「少し後手に回ってしまったけど、チーム一丸となって、パフォーマンスを引き出すべきだと思うエリアを改善し続けていけば、一歩前進することができるはずだ」
角田裕毅は望んでいたほど1ラップペースが伸びなかったと強く訴えていたが、どういった部分を変えるべきだと思うか?と問われると「週末の最中に大きな変更を加えるのは難しい」とした上で、次のように続けた。
「でもライバルと比較して自分たちの弱点が何処にあるのかについては把握しているつもりだ」
「このコースは僕らのクルマの特性に合わないかもしれないけど、まだ始まったばかりだし、兎に角、一歩一歩進めていくしかない」
「2、3回の週末を経れば、もっとハッキリした事が分かると思う」
楽観的なもう一つの理由は、バーレーンでは予選ランよりロングランの重要性が高い事をきちんと理解しているからなのかもしれない。
「レースは(予選とは)全然違う。デグラデーションが大きく、それがレースパフォーマンスにすごく大きなインパクトを与えるから、ここではロングランの方が圧倒的に難しいんだ」とデ・フリースは語る。
「ここでのオーバーテイクは容易だし、おそらく他のコースよりも予選の重要性は低いはずだ」
角田裕毅も同じように「ロングランに関しては何台かより速かった」として、レースに向けて前向きな材料になるかもしれないとしている。
BICの路面にはイギリスから輸入した花崗岩が使われており、摩耗やデグラデーションが激しくタイヤへの攻撃性が高い事が知られている。
また、オーバーテイクポイントが豊富にあり、DRSゾーンが3箇所ある事も手伝って追い抜きは容易で、例年数多くの追い抜きと激しいバトルが見られる。昨年は計73回ものオーバーテイクが記録された。
バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月4日(土)20時30分に、公式予選は同24時に、そして決勝レースは5日(日)24時に開始される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。