ガスリーが感じたアルファタウリとアルピーヌの雰囲気の違い、初戦に向け「自信満々」隠さず
フランス資本のアルピーヌとイタリア本拠のスクーデリア・アルファタウリ。2023年に向けて後者から前者へと移籍したピエール・ガスリーによると、両者の雰囲気には違いがあるという。
古巣と新天地の雰囲気についてバーレーンGPの開幕を翌日に控えてガスリーは「少し違う」と述べ、英国エンストンにファクトリーを持つアルピーヌの方がインターナショナルな気がすると説明した。
「みんな知っての通り、アルファタウリはイタリア人ばかりで、イタリア文化気質なところがある一方、アルピーヌではフランス語と英語が乱れ飛んでいて、もうし少し国際色豊かかもしれない」
「でもこれまでのところ、チームは僕を歓迎してくれているし、仕事の進め方に関しても本当に満足していて、もうすでにホームにいるような気分だよ」
「フランスのチーム、特に僕の地元から1時間足らずのところに本拠があるチームでレースをするのは、もちろん特別な気分だ。アルピーヌは小さい頃から知っているしね」
アルピーヌはプレシーズンテストで最も不気味なチームの一つだった。総合タイムでガスリーは17位、僚友エステバン・オコンは20位と揃って下位に沈みながらも、識者の殆どは中団上位を争うと考えている。
「ひとつ言えるのは、僕らはテストの時よりも速くなるってことだ」とガスリーは語る。
「具体的なポジションは自分でも分からないけど、僕らは自信満々だ」
「テストでは間違いなくパフォーマンス面でポジティブな兆候があったし、ソフトコンパウンドでのプッシュはしてないけど、パッケージに競争力がある事は分かってる」
「プレシーズンという事で、テストの主な目的は自分たちがどんな方向に進みたいのかを理解することにあった。でも僕らは争いに加わるつもりだ」
バーレーンGPでは早速、「A523」にアップグレードが投入される。テクニカル・ディレクターを務めるマット・ハーマンによればパッと見で分かる程の違いがあり、「3番手とまではいかなくても、目標とするそれに近づくための助け」となる事が期待されている。
アップグレードの一つは車高を最適化するための新しいツールだという。上手く機能すれば、クルマを可能な限り路面に近づけアンダーフロアのパフォーマンスを大幅に向上させることが可能となる。
アップグレードが投入されるのは確かなのかと問われるとガスリーは「そうだよ。大したものじゃないけどね」と返した。