バンドーン「バクーは燃料消費が激しくERSへの負担が大きい」F1アゼルバイジャンGP 2017《Preview》
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今週末のアゼルバイジャンGPで、初めてバクー市街地コースでレースをすることになるストフェル・バンドーンだが、去年も今年もかなりの時間をシミュレーターで過ごしているため、あまり初めてという感じはないと語る。
バクーのサーキットは、1周あたり2.06kg程度の大量の燃料を消費するため、ERS=エネルギー回生システムの性能が重視される。ERSの性能が高ければ高いほど、余計な燃費走行をすることなく全開で走れる時間が長くなる。14年以降のF1マシンは、その構造上、燃費性能が速さに直結する仕組みとなっている。
23日より開幕するF1アゼルバイジャンGPに先立って、バンドーンがコメントを発表した。
バンドーン:F1アゼルバイジャンGPに向けて
ストフェル・バンドーンコース特性に応じて最適化する必要がある
僕にとってはバクーでの初めてのレースになるね。ワクワクしてるよ。既にかなりの時間を使ってシミュレーターで運転してるんだ。去年もエンジニアの手助けをするために同じようにシミュレーターで走っているから、なんだから初めてって感じはしないけどね。
このサーキットは、高速のロングストレートだけでなく、接近戦とハードなブレーキングが要求されるインフィールド・セクションの狭いコーナーから構成されるレイアウトになってるんだ。ここには色々な要素があるから、エンジニアがやるべき作業もたくさんあるんだ。燃料消費も激しいからERSへの負荷も大きいんだ。コース特性に応じてマシンを最適化するように頑張るよ。
カナダではチーム全体にとって残念なレースになってしまったけど、僕らのパフォーマンスを考えれば、バクーでのサプライズは期待してないよ。とは言え、僕らは常に学び続けているし、問題解決のために全力を尽くしてる。組織も再編成されたし僕らは前を見据えてるよ。今までと同じように今週末のレースに取り組むさ。懸命に戦ってパッケージから全てのものを引き出せるようにね。
予想外の良い結果は期待していないと語るバンドーンに対し、ホンダF1の長谷川祐介もまた、今回のレースがマクラーレン・ホンダにとって厳しいものになるのは避けられないとの見解を示している。
ホンダF1長谷川祐介「パワーが重要、今回も厳しいレースになる」
2017年第8戦F1アゼルバイジャンGPは、6月23日(金)18時からのフリー走行で幕を開ける。開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、アゼルバイジャンGPに関する情報については、F1アゼルバイジャンGP特設ページをご覧あれ。