
F1アゼルバイジャンGP、2030年まで継続開催―延長契約を締結
FIA-F1世界選手権は2025年9月20日、2026年までであったアゼルバイジャンGPの開催契約を4年間延長し、2030年まで同国の首都バクーでレースを行うことを正式に発表した。グランプリ初開催は2016年で、当初は「ヨーロッパGP」として行われたが、翌年から「アゼルバイジャンGP」に改称された。
カスピ海沿岸に位置する全長6kmのバクー市街地コースは、タイトでテクニカルなコーナーと、ワイドかつ高速なストレートが組み合わさったレイアウトを持ち、ドライバーに極限の挑戦を強いる。世界遺産の旧市街「イチェリ・シェヘル」を縫うように走る城壁区間には、F1カレンダーでも最も狭いコーナーのひとつがあり、度胸と技術が試される。
アゼルバイジャンGPはこれまでに数々の波乱のレースを演出し、今やカレンダーでも屈指の注目イベントへと成長した。2024年大会には70か国以上から観客が訪れ、全世界で6,600万人以上がテレビ視聴した。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは「今回の契約延長は、F1、アゼルバイジャン政府、そしてプロモーターとの間の強い信頼と協力関係を反映するものであり、この国での未来を切り開くものだ」とコメントした。
さらにアゼルバイジャンのファリド・ガイボフ青年スポーツ相は「この契約延長は我が国のビジョンと方向性を示すものであり、世界的スポーツイベントのハブとしての地位をさらに強固にする。F1を通じて次世代に大きなインスピレーションを与える」と強調した。
過去8回の開催で7名がアゼルバイジャンGPウィナーに輝いた。最多勝はセルジオ・ペレスの2勝。ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、オスカー・ピアストリもそれぞれ1勝を挙げている。2024年はピアストリがシャルル・ルクレールとの激戦を制し優勝した。
今回の契約延長により、アゼルバイジャンGPは少なくともあと6年間、世界のモータースポーツシーンにその名を刻み続けることになった。毎年ドラマを演出してきた“城壁の決戦”は、今後も世界中のファンとドライバーにとって特別な舞台であり続けるだろう。