イベント2日目を迎えた現地6月11日(土)、2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPの3回目のフリー走行が1時間に渡ってバクー市街地コースで行われ、セルジオ・ペレス（レッドブル）がFP1に続いてタイムシートのトップに立った。2番手はシャルル・ルクレール（フェラーリ）。両者の差は1000分の70秒と拮抗した。

選手権リーダーのマックス・フェルスタッペンは黄旗とトラフィックにより、2度に渡って計測ラップの中断を余儀なくされ、コンマ3秒遅れの3番手に留まった。4番手にはカルロス・サインツがコンマ4秒落ちで続く結果となった。

現地18時15分に開始される見通しの予選はコンディション的に涼しくなるため、FP3のリザルトは予選結果を占うという点で完璧な指標とは言えず、逆にFP3はレースコンディションに近い。

グランプリ2日目を迎えた土曜も現地バクーは晴天に恵まれた。予選を前にした最終セッションは気温27℃、路面47℃のドライコンディションでスタートした。初日とは異なり風は落ち着いた。

直前に行われたサポートレースのF2でのインシデントを受け、バリア修復のためにセッション開始が15分遅れた。規定上、プラクティス3の終了から予選開始までには2時間のギャップが必要であるため、予選開始時刻も15分遅れとなる見通しだ。

ミッドフィールド最上位にはマクラーレンの2台が並んだ。ランド・ノリスはペレスから1.2秒遅れの5番手を刻み、ダニエル・リカルドはチームメイトに1000分の58秒差の5番手をマークした。

好調アルファタウリはハードタイヤでロングランを経てソフトでのクイックラップに取り組み、ピエール・ガスリーが7番手タイムを記録。角田裕毅はラップをまとめる事ができなかったか、16番手でヘルメットを脱いだ。

エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンから「抜本的な改善が必要」との言葉が飛んだ苦境の初日を経てメルセデスは、ジョージ・ラッセルが8番手、ルイス・ハミルトンは12番手に留まった。マイレージの観点から、ハミルトンはエンジンパワーを絞っていた。

ラッセルはチーム無線を通して「ボトミングはさほど悪くなさそう」と語るなど肯定的なフィードバックを返していたが、ハミルトンの方は「リアが全くない」と報告するなど、依然としてクルマの感触に満足していない様子をうかがわせた。

トップスピード重視の超低ドラッグパッケージで注目を集めるアルピーヌは、エステバン・オコンが9番手につけた一方、FP2で4番手を刻んだフェルナンド・アロンソは11番手でクルマを降りた。

数に限りがあることから、FP3で初めて新パーツを搭載したアルファロメオは、周冠宇が14番手、バルテリ・ボッタスが19番手と、期待されたようなパフォーマンスを示す事はなかった。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1アゼルバイジャングランプリ公式予選は、日本時間6月11日(土)23時15分からバクー市街地コースにて行われる。

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGPフリー走行3（FP3）リザルト

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