Courtesy Of Ferrari S.p.A.
F1アゼルバイジャンGP:ペレスに対する妨害行為でサインツを処分
F1アゼルバイジャンGPのスチュワードは、9月13日にバクー市街地コースで行われた2回目のフリー走行を経て、セルジオ・ペレス(レッドブル)の走行を不必要に妨害したとしてカルロス・サインツ(フェラーリ)を警告処分とする決定を下した。
セッション最終盤、高速ラップを走っていたペレスは旧市街地セクションのターン13でサインツと遭遇。危うく衝突しかけて苛立ちをあらわにした。
ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団はF1競技規則第37条5項違反、つまり不必要に他車を妨害した疑いがあるとして、現地18時45分より聴聞会を行う通達を出した。
通常、フリープラクティスでの妨害行為はスチュワードによる調査対象にはならないが、今回はペレスが高速区間で減速、回避行動を余儀なくされたため、「潜在的に危険」とみなされ調査が行われた。
聴聞会の中でサインツは、後方にペレスがいることを認識していたと認めた。無線の調査から、チームから適切な警告があったことも確認された。
スチュワードは、サインツがクルマの様々な警告に気を取られ、ペレスの接近速度を見誤ったことで、道を譲るのが僅かに遅れたと指摘し、規則違反があったと認定した。
一方、減速を余儀なくされたペレスが、一連の状況を把握していたため特に危険な状況には至らなかったと述べたことから、スチュワードはガイドラインに基づき、サインツに対して警告を言い渡すに留めた。
レッドブルは今週末、僅かに改定されたフロアを持ち込んでおり、ペレスは初日を2番手で締め括った。サインツはタイムシートのトップに立った僚友シャルル・ルクレールからコンマ5秒遅れの4番手でセッションを終えた。