ダニエル・リカルド、予期せぬQ1敗退「ショックというよりは…」赤旗未満の波乱に期待
F1アゼルバイジャンGP予選でのQ1敗退についてダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、Q2に進出できると思っていただけに予想外の結果だったとした上で、ショックというよりは、想定外の接戦だったことに驚いたと振り返った。
16番手でノックアウトしたリカルドと、11番手でQ2に駒を進めた角田裕毅とのギャップは0.21秒だった。バクー市街地コースが1周100秒オーバーのロングサーキットであることを踏まえると、中々にタイトなQ2争いだったことが分かる。
15番手ギリギリでQ2進出を果たしたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との差は0.075秒に過ぎなかった。僅差での敗退であるだけに相当、フラストレーションが溜まったのでは?との質問に対してリカルドは次のように答えた。
「正直、あそこでノックアウトするとは思ってもみなかった。ターン4で少し深く入り過ぎてしまい、少しタイムを失ったのは分かっていたけど、それ以外、ラップ自体はそんなに悪くなかったんだ」
「だから、突破できるだろうなって思ってた。もう少し削れる余地があるのは分かってたけどね。でも、先に進めなかった。ショックというよりは、タイムを見て、接戦だったんだなって気づいた」
「1周が長い市街地サーキットでこれほど接戦になるのは珍しい。つまり、僅かなミスが大きく響いたわけだ。悔しいよ。Q1での敗退はいつだってね」
「でも、明日に向けて気持ちを切り替えていくつもりだ。バクーは何かが起こり得るレースだから、それを実現させたい。もちろん、16番手には満足していない」
リカルドが10番グリッドから優勝を果たした2017年大会が顕著だが、バクーでのレースは本当に何が起こるか分からない。
7年前のレースでは3度に渡ってセーフティーカーが導入され、計7台がチェッカーを受けることなくリタイヤした。その結果、一時は周回遅れだったバルテリ・ボッタスが2位、ランス・ストロールが3位表彰台に上がる大波乱の結末を迎えた。
「多少荒れたレースは期待しているけど、さすがに赤旗が出るようなレベルまでは望んじゃいない。でも、チャンスはきっと訪れるはずだ」とリカルドは語る。
「でもやっぱり、まだコース上で走っていたかったし、新しいタイヤをもう1セット使って、もう少しクリーンにラップをまとめたかった」
2024年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4年連続となるポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間9月15日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6,003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。