バクー市街地コースのピットレーンに立つレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年6月5日F1アゼルバイジャンGPにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス、7番手に憤慨…”肝心な局面”でタイム残せず「最低でも最前列であるべきだった」

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2021 F1第6戦アゼルバイジャンGP公式予選を終えたレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは「最低でもフロントローを獲得すべき状況だった」と述べ、7番手という結果に甘んじた自身に憤慨した。

初日FP2で最速を刻み、予選前最終プラクティスでも2番手タイムをマーク。予選でもQ2までトップ3で終えるなど、ペレスは得意とするバクー市街地コースで輝きを放っていた。だが、肝心のQ3でミスを犯した。

ペレスは角田裕毅のクラッシュにより赤旗終了となる直前の計測ラップ中に、前走のランド・ノリスに接近し過ぎた事もあり、ターン4でタイヤをロックアップさせてしまい大幅にタイムを失った。

予選を終えたペレスは「最低でもトップ2、フロントローにいるべきだったわけで、今日は本当に凄く腹が立っている。ロックアップがなければ間違いなく最前列だったはずだ」と自分の不甲斐なさを悔やんだ。

「週末を通してかなり良いペースを発揮できていただけに、今日は本当に残念だった。ただ、肝心な局面でラップをまとめ切れかなったのは僕らの責任だ。まだまだやれたと思うし、当然もっと良い結果を期待していたけど、これが現実だ」

「Q3の最初の走行ではターン4に向けてのブレーキの際にロックアップしてしまい、2度目のアタックでは最高のラップを走れていたけど、ユーキ(角田裕毅)とカルロス(サインツ)の一件で赤旗が出た事で終わってしまった」

「1回のセッションでこれほど多くの赤旗が振られた事は記憶にないけど、大事なのは明日だし、このコースでは何が起きても不思議はない」

「今週末はどのセッションでもペースを発揮できているし、着実に前進できているから、その点には満足しているし、たくさん前向きな材料を得ることができている」

本来あるべきスタートポジションから遅れを取る形となったが、ペレスはバクーでの3度目の表彰台を諦めてはいない。ランド・ノリスが降格ペナルティを受けた事で6番手に繰り上げとなったが、予選7番手はペレスが2016年のバクーで表彰台を獲得した時と同じポジションだ。

「明日は長いレースになるだろうし、様々な事が起こりうるだろうから、集中力を切らさずに確実に結果を残していかなきゃならない」とペレス。

「クルマはかなり強力に仕上がっているから、表彰台を目標に戦うべきだと思ってる」


計4度の赤旗による混沌のグリッド争いでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手という結果となった。

2021年 F1アゼルバイジャングランプリ決勝レースは、日本時間6月6日(日)21時にスタート。1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。

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