バクー市街地コースを走るマクラーレンのランド・ノリス、2021年6月5日F1アゼルバイジャンGPにて
Courtesy Of McLaren

角田裕毅、7番グリッドに昇格…赤旗違反でランド・ノリスに降格ペナルティ / F1アゼルバイジャンGP

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F1アゼルバイジャンGPのスチュワードは5日(土)の予選を終えて、赤旗が提示された際に直ぐにピットインしなかったとして、マクラーレンのランド・ノリスに3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。

この決定により予選6番手タイムをマークしていたノリスは、6日(日)の決勝レースを9番グリッドからスタートする事になる。ノリスの降格に伴い、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が6番手、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が7番手、そしてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が8番手に昇格した。

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予選Q1の中盤、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がターン15でクラッシュを喫した事で2度目のレッドフラッグが振られ、セッションは残り9分22秒で中断となった。

この際、ピット入り口へと至るロングストレートを走行していたノリスはスロットルを戻しブレーキをかけ、チームにどうすべきか対応を問うと「可能であればピットに入れ」と指示された。

ただ返答のタイミングが遅かった事から「無理だ、もう遅い」と答え、そのままターン1へと向かっていった。

通常であればこの手の規約違反は5グリッド降格ペナルティの対象となるが、ノリス及びチーム代表者からの聴取と、映像並びにタイミングデータの確認を終えたスチュワードは「コース上の位置関係が原因で、対処するための時間が非常に限られていた事を考慮」し、「例外的」に3グリッド降格へと減刑した。

またスチュワードは降格ペナルティだけでなく、スーパーライセンスに付帯するペナルティポイントを3点加算した。これにより累積ポイントは8点に達し、1レースの出場停止処分まで後4点に迫る事となった。

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