フェルスタッペン、2戦連続でのQ3走行断念にご立腹「忌々しい赤旗め!クソくらえ!」
前戦モナコに続き、第6戦アゼルバイジャンGPでまたしても赤旗により最終アタックの断念を強いられたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は無線で怒りを爆発させた後、クルマを降りてなお「忌々しい予選だった」とフラストレーションを吐き出した。
レッドブル・ホンダRB16Bはモンテカルロ同様に、バクー市街地コースでも速さを発揮。初日セッションで最速を連取するなど、ポールに足るポテンシャルを秘めている事を感じさせた。だが、肝心の予選ではモナコと同じ様に、最後の真っ向勝負が赤旗でご破算となった。
3度の赤旗を経て迎えた最終Q3のラストアタックの最中、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がクラッシュを喫した事で、回避行動に動いたカルロス・サインツ(フェラーリ)もまた壁に激突。レッドフラッグによってセッションは途中終了を迎え、上位10名のグリッドは1回目の計測ラップによって決する事となった。
結果フェルスタッペンは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)に最前列を奪われ、2列目3番グリッドに甘んじる事となった。
レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーズは、フェルスタッペンの1回目ラップが伸びなかったのは、ルクレールやハミルトンと異なりトウによる恩恵が得られなかったためだと漏らした。
ランビアーズから無線で赤旗の知らせを受けたフェルスタッペンは、放送禁止用語を交えて「何だって毎回ストリートサーキットでこうなんだ!忌々しい赤旗め!クソくらえ!」と暴言を吐いた。
ただ、チーム代表のクリスチャン・ホーナーから「気にするなマックス。ポイントが得られるのは明日だ。明日はきっと上手くいく」となだめられると、FP3でクルマを壊してしまった事を思い出したようで「みんな、クルマを修理してくれてありがとう。今回も本当に素晴らしい仕事をしてくれた」とメカニック達に感謝の言葉を投げかけた。
フェルスタッペンは予選前の最終プラクティス中に、悪名高いターン15でバリアに突き刺さり右フロントを破損。レッドブルのメカニック達は、2時間という限られた時間内にクルマを修復すべく、予選に向けて予定外の汗を流す事となった。
とは言え、消化不良からくる不満が直ぐに解消されるわけでもなく、ヘルメットを脱いだフェルスタッペンは再び「正直に言って、本当につまらない予選だった」と語ったが、少しは落ち着きを取り戻したようで「でも兎にも角にも、これが現実だ」と付け加えた。
「そうは言っても僕らはまだ3番手だし、クルマの仕上がりも良い。それにFP3から上手く挽回できた事を踏まえても良かったと思う」
「(Q3の最後までは)全てが上手くいっていたと思うんだけど、、でも、こういうクソみたいな事は常に起こりうるものだし、、そうだね、気にしてないよ。残念だけどストリートサーキットだし、こういう事は起こり得るんだ」
「でも、僕らのクルマは強い。明日のレースではタイヤに気を配りながら、大量ポイントを目指していきたい。もちろん、もう少し前の位置からスタートしたかったけど、まだすべてが終わったわけじゃない」
「予選では色んな事が起きたし、決勝でも同じような展開になるかもしれない。クリーンにスタートを切って結果を待ちたい」
計4度の赤旗による混沌のグリッド争いでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手という結果となった。
2021年 F1アゼルバイジャングランプリ決勝レースは、日本時間6月6日(日)21時にスタート。1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。