フェルナンド・アロンソ
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アロンソ、不可解な「エンジン」発言への弁明なし / F1アゼルバイジャンGP 2017《初日》

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ホンダの新スペックエンジンを使用したフェルナンド・アロンソは、23日に行われたアゼルバイジャンGPのFP2でマシンから白煙を吐いた。トラブルに見舞われた直後、アロンソは無線で「エンジン、エンジン」と訴えエンジンブローを示唆したが、実際にはエンジンの故障ではなく、ギアボックスのトラブルであった事が判明している。ギアボックスはホンダではなくマクラーレンが製造を担当している。

超一級のドライバーであるアロンソが、ギアボックストラブルをエンジントラブルと勘違いするとは考えず、アロンソの発言はミスリードを狙ったものではないかとの見方が多い。不可解な無線に対するレース後のアロンソの発言に注目が集まったが、チーム公式発表のアロンソのコメントにはトラブルについては言及がなかった。

金曜初日のセッションを振り返って発表されたアロンソのコメントを以下に紹介する。

アロンソ:グランプリ初日を終えて

フェルナンド・アロンソFP1: 17位, FP2: 12位

明日に向けてのデータ取りのために、異なるダウンフォースレベルで走ってFP1とFP2で幾つかのテストをしたんだ。ストフェルは燃料を多く積んだ状態でタイヤを上手く機能させてたね。僕ら2人が得たデータは、戦略を決める上で役に立つと思うよ。

路面はトリッキーだったね。プライムとバックアップタイヤはロングストレートを走ってる間に冷えてしまうから、ブレーキを踏むと突然ロックアップしてコースオフしちゃんだ。今日はコース外に出てしまうマシンがたくさんいたけど、みんな金曜の内に限界を探ろうとしてるんだよ。明日はこういう光景も少なくなるだろうし、日曜日にはもっと少なくなるだろうね。

白煙を上げるMCL32
©F1

2回目のセッションでラスト30分間走る事ができなかったから、明日は予定されてたプログラムの埋め合わせをするために、燃料を積んだ状態での走行をしなきゃならないね。何にせよ、グリッドの後方からスタートしなきゃならないから、予選はスムーズにやれるんじゃないかな。


ホンダF1の長谷川祐介は、アロンソの新エンジンに問題は発生しておらず無事である事を明らかにしている。ギアボックストラブルが発生したFP2で、アロンソは342.4km/hの最高速度を記録し一時スピードトラップ3位の速さを見せていた。極限までダウンフォースを削っていた可能性もあるが、この速度はこれまでのホンダとしては考えられない速さであり、高まる期待を抑えるのは中々に難しい。

アロンソはMGU-Hとターボチャージャーの交換によって15グリッド降格ペナルティーを受けることになるが、日曜の決勝でも新PUを使用する事になれば、幾らかの素晴らしいオーバーテイクが見られるかもしれない。

2017年第8戦F1アゼルバイジャンGP初日の詳細についてはFP1結果とダイジェストFP2結果とダイジェストをそれぞれ参照されたい。アゼルバイジャングランプリの開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、アゼルバイジャンGPに関する情報についてはF1アゼルバイジャンGP特設ページをご覧あれ。

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