ハミルトンに暗雲…ベッテルが最速、アロンソは旧PUに逆戻り / F1オーストリアGP《FP3》結果とダイジェスト

セバスチャン・ベッテルcopyright ScuderiaFerrari

セバスチャン・ベッテルは、8日(土)21時から始まるF1オーストリアGPの予選に向けて最高の仕上がりをみせた。同日18時から行われた3回目のフリー走行で、全セクターを自己ベストで繋いだベッテルは4秒台を射程圏内にとらえる1分5秒092をマーク、タイムシートのトップに立った。

ギアボックス交換による5グリッド降格ペナルティーが決定しているルイス・ハミルトンは、ベッテルから遅れること0.269秒遅れの2番手につけたものの、セッション終盤に3コーナーでコースオフ、映像を見る限りは右フロントブレーキの故障が原因と思われる。ブレーキングの際に大量のカーボンダストが舞い上がっていた。


©F1 カーボンダストに巻かれたハミルトン

3番手を記録したのはバルテリ・ボッタス、4番手にキミ・ライコネンが入ったことで、フェラーリとメルセデスが上位を独占する結果となった。2強に続いたのは、母国レースとなるレッドブル勢。予選と決勝は降雨予報が出ているだけに、雨粒が落ちるような事にでもなれば、赤牛軍団の躍進が見られるかもしれない。


©F1

Spec3新エンジンを搭載し、初日に好タイムを記録していたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、昨日の夜にMGU-Hの問題が発見されたため、パワーユニット全体を旧仕様にロールバック、パワーに劣る昔のエンジンではライバル勢とは勝負できず15番手に沈んだ。

ホンダのMGU-Hは度々信頼性を欠く事態を引き起こしており、その問題は最新世代のスペック3エンジンでも完全解決されていないようだ。

トップ10に入った10台のマシンはチーム間の序列を浮き彫りにした。7・8番手にはハースが、9・10番手にはトロ・ロッソが続いた。2台揃って圧倒的な差をつけられての最下位に終わったザウバー勢は、ギャップこそ縮めてきているものの、残念ながら今回のグランプリでは勝負になりそうにない。

2017年F1第9戦オーストリアGPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:05.092 18
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:05.361 +0.269 21
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:05.515 +0.423 19
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:05.611 +0.519 19
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:05.784 +0.692 24
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:05.896 +0.804 29
7 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:05.936 +0.844 21
8 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:06.015 +0.923 22
9 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:06.279 +1.187 28
10 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:06.284 +1.192 19
11 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:06.374 +1.282 26
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:06.563 +1.471 18
13 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:06.578 +1.486 18
14 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:06.595 +1.503 22
15 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:06.599 +1.507 20
16 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:06.776 +1.684 22
17 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:06.865 +1.773 24
18 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:06.875 +1.783 28
19 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:07.378 +2.286 21
20 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:07.468 +2.376 25

コンディション

天気曇り
気温25℃
路面温度35℃

セッション概要

グランプリ名 F1オーストリアGP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 レッドブル・リンク
設立 1969年
全長 4318m
コーナー数 10
周回方向 時計回り

F1オーストリアGP特集

この記事をシェアする

モバイルバージョンを終了