レッドブルリンクを走るマクラーレンMCL33とフェルナンド・アロンソ
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マクラーレン、膨大な量の新パーツをテスト「使えるものを厳選する」とアロンソ

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29日金曜の第9戦F1オーストリアGP初日フリー走行に挑んだマクラーレン勢は、フェルナンド・アロンソが19番手、ストフェル・バンドーンが10番手でセッションを締め括った。

風洞と実際のサーキットとの相関に問題を抱えるマクラーレンは、午後のセッションで2台のマシンに特殊なパーツを搭載。エリック・ブーリエ代表によれば、このパーツはレース用ではなく、ファクトリーでの開発効率を改善するための特殊なものであるという。

それとは別に、FP1ではレース用の新しいエアロパーツを大量にテスト。アロンソとバンドーンは短めの走行を何度も繰り返し、新しいコンポーネントが正しく機能しているかどうかを判断するためのデータ取りに勤しんだ。

F1オーストリアGP初日を終えて

フェルナンド・アロンソFP1: 17位, FP2: 19位

今日は新しいパーツのテストをしなきゃならず、かなりハードな一日だった。特に空力関係のパーツがたくさんあったんだ。計画していたプログラムは無事に終わり、これから集めたデータを解析するところだ。明日はその中からベストなパーツを選び出してマシンに搭載する必要がある。もう少し速さを引き出さなきゃならないからね。

DRSゾーンが増えたのは良い事だよ。第二セクターでは前走のマシンに近づくのが難しいから、3つのDRSゾーンがあることで隊列が接近するはずだ。レースではより多くのオーバーテイクができる事を祈るよ。

今日は雨を予想してたんだけど結局降らなかったね。でも、その代わりに明日が雨になるみたいだ。不安定な天気になるようなら、あらゆるチャンスを最大限に活かせるようにちゃんと準備しておかないとね。

ストフェル・バンドーンFP1: 18位, FP2: 10位

今日はかなり忙しい一日だった。FP1で新しいパーツやアイデアをたくさん評価したんだけど、そのためには一貫性のある走行を続けクリーンなデータを得られるように集中する必要があったんだ。午後のFP2では、バランスはまだ十分とは言えなかったけど、リズムが掴めていたしタイムもそんなに悪くなかった。

でも、やるべきことはまだたくさんあるよ。これまでがそうだったけど、金曜はボチボチ競争力があるように思えても土曜になったらガクッと落ちる事がよくあったからね。今日良かったのはセッションを通して色々と学べたことだね。タイムはかなり接近していて競争は激しいから、現時点で僕らのポジションを語るのは時期尚早だよ。


F1オーストリアGP初日フリー走行は、大型のエアロアップグレードを持ち込んだメルセデスAMGが完全制覇。ルイス・ハミルトンが2回のセッションで共にタイムシート最上部を独占、バルテリ・ボッタスがこれに続いた。

土曜フリー走行は、日本時間6月30日(土)19時から、公式予選は同22時からレッドブルのお膝元レッドブル・リンクで開催される。

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