並走するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年7月2日F1オーストリアGPフリー走行にて
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ホンダF1、勢い緩めず上位占拠「天候変化を念頭にセットアップを突き詰めていく」と田辺TD

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7月2日(金)のF1第9戦オーストリアGP初日プラクティスに挑んだホンダF1パワーユニット勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがFP1でトップを刻み、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が5・6番手をマークするなど前戦の勢い変わらず上位を占拠した。

オープニングセッションでは、序盤にターン4でグラベルにはみ出す場面がありながらも角田裕毅がチームメイトのピエール・ガスリーを抑えて5番手をマーク。フェルスタッペンが2番手に0.266秒差の最速を刻むと、セルジオ・ペレスが8番手、ガスリーが9番手と全車トップ10入りを果たした。

順位 ドライバー チーム タイム 周回
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:04.740 +0.217 35
6 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:05.356 +0.833 37
7 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:05.379 +0.856 38
11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:05.516 +0.993 39

FP2では僅か1回のソフトタイヤでの計測でミスを喫したフェルスタッペンが3番手に後退するも、角田裕毅は引き続き好ペースを刻んで6番手、0.023秒遅れの7番手にガスリーが続いた。ペレスはソフトタイヤに手こずり11番手と目立たなかったが、全車最多となる39周を走行した。

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは1日を終えて、週末に際しては前戦で収集したデータを元に準備を整え、実際のプラクティスを通してパワーユニットの最適化を進めていった事を明かし「4台のマシンともに大きなトラブルはなく、順調に初日プログラムを消化できた」と語った。

「明日の予選、また日曜のレースでは、若干コンディションが変わる天気予報が出ており、雨の可能性もあるようです。天候の変化などにも備え、今日のデータを解析してセットアップを進めていきます」

ホンダF1「依然としてNo1エンジンではない」

なおフェルスタッペンはC5タイヤでの改善を訴える一方で「大きな問題は何もなく全てが良好」と楽観的。角田裕毅は「引き続き先週のペースを発揮できて嬉しい」と満足感を示した。


初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続きメルセデスがタイムシートのトップを独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。

F1オーストリアグランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月3日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。

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