アイザック・ハジャーはF1キャリア初の予選で11番手という十分すぎる成績を収めたが、「正直、複雑な気分だよ」と、満足した様子を全く見せなかった。

2025年の開幕オーストラリアGP予選の台風の目はレーシング・ブルズだった。角田裕毅は優勝候補の一角に数えられていたフェラーリ勢を抑えて5番グリッドを獲得。一方、ハジャーは11番手でQ2敗退となったが、その差はわずか0.063秒だった。

ハジャーの予選11番手という結果は、今季6名のルーキーの中の最上位だった。その中には、アンドレア・キミ・アントネッリ（メルセデス）やリアム・ローソン（レッドブル）といった、明らかにクルマの競争力で勝る上位チームに所属するドライバーもいる。

ハジャーの予選での走りについて、レーシング・ディレクターのアラン・パーメインは、「Q2でチームメイトに0.2秒差まで迫ったのは素晴らしかった。週末を通して本当に良く頑張ったと褒めてやりたい。これからのシーズンでどんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ」と高く評価した。

一方、当のハジャーは落ち着きない様子で「正直、複雑な気分だよ。 Q3まであと少しのところで逃してしまい、本当に残念だ」と予選を振り返った。

「100分の6秒差で、どこでタイムを失ったかも分かっているから、ちょっと辛い。 でも、良い結果なのは間違いない」

「何よりもクルマのパフォーマンスに満足してる。ユーキは5番手だった。つまり、僕らには素晴らしいクルマがあるってことだ。だから、良い一日だったよ」

ウェットレースが予想される日曜の決勝については、「今日とは全く違う状況になるだろうね。スピードというよりも、経験がものを言うことになるから。それは僕に欠けている部分だ」と語った。

「だから、明日がどうなるかは本当にわからないけど、ベストを尽くすよ」

2025年F1オーストラリアGP予選では、ランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリスが続き、マクラーレンが最前列を独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が続いた。

決勝レースは日本時間3月16日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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