ピースサインで撮影に応じるレーシング・ポイントF1チームのニコ・ヒュルケンベルグ、2020年F1ドイツGP 2日目
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”スーパーサブ”再び? アストンマーチンF1、開発兼リザーブにニコ・ヒュルケンベルグ起用か

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我々は2021年シーズンも”スーパーサブ”の活躍を目にする事になるかもしれない。ニコ・ヒュルケンベルグがアストンマーチンF1チームの公式テスト兼リザーブドライバーに就任する可能性が高まっている。

エステバン・オコンにシートを奪われる形で2019年末を以てF1を去った33歳のドイツ人ドライバーは昨年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したセルジオ・ペレスに代わって昨年のシルバーストン2連戦で旧レーシングポイントを駆り、ブランクを感じさせない印象的なパフォーマンスを残した。

更にはペレスの僚友ランス・ストロールも新型肺炎に感染したため、ヒュルケンベルグは予選開始わずか4時間前に打診を受け、急遽アイフェルGPで再びステアリングを握った。レースでは最後尾20番グリッドから8位入賞を飾る殊勲の走りを披露し、パドックと世界のモータースポーツファンの喝采を浴びた。

現時点でチームからの公式発表はないものの、F1-Insider.comはヒュルケンベルグがアストンマーチンF1チームのリザーブドライバーに就任する見通しだと報じ、更には代役出走に備える意味でもシミュレーターでのドライブを担当し、マシン開発にも取り組む事になると伝えた。

チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーもまた、話し合いを行っている事を明かすと共に前向きな姿勢を示しており、ヒュルケンベルグ起用の可能性は高いものと思われる。

新たに4度のF1ワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルを迎え入れる英国シルバーストン本拠のチームは今年、コンストラクターランキング3位を目標にマシン開発に力を入れている。

メルセデス型のレーキ角の浅いマシンコンセプトは変わらないものの、ダウンフォース削減を目的としたルール改正に伴う空力学的な変更に対処すべく、シャシーを再設計するなど大掛かりなアップグレードを行うとしている。