8位でチェッカーフラッグを受けたニコ・ヒュルケンベルグを祝福するレーシングポイント、2020年F1アイフェルGP決勝レースにて
Courtesy Of Racing Point

レーシングポイント:ヒュルケンベルグ、最後尾から8位入賞「この結末を予想していた奴はいないはず!」

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レーシング・ポイントF1チームは10月11日(日)に行われたF1第11戦アイフェルGP決勝で唯一ダブル入賞を果たしたチームとなった。

体調不良のランス・ストロールに代わって20番手最後尾からレースに挑んだニコ・ヒュルケンベルグは、フィールドの多くがトラブルに巻き込まれる中、アクシデントを着実に避けつつポジションを上げていき、”スーパーサブ”足る所以を知らしめる8位フィニッシュ飾り、パドックと世界のモータースポーツファンの度肝を抜いた。

一体何故このドイツ人ドライバーに来季シートがないのだろうか?

ワールドチャンピオンですらミスを喫する難しいコンディションの中、セルジオ・ペレスは決して壊さぬようタイヤから最大限のパフォーマンスを引き出し、ダニエル・リカルドと表彰台の最後を巡ってバトルを繰り広げたが、終盤にセーフティーカーが導入された事でリカルドが利を得る不運な展開となり、4位で満足しなければならなかった。

何をどう間違えると、このメキシコ人ドライバーのいない世界最高峰のモータースポーツシリーズといったものが存在できるのだろうか?

レースを振り返ったオトマー・サフナウアー代表は「昨日までの段階では課題多い週末であったため、16ポイントを手にしてチャンピオンシップ3位に復帰し、ドイツを離れられる満足感は非常に大きい」とした上で「ニコはドライバー・オブ・ザ・デーに相応しい走りだった。レース前に走ったのは僅か10周と、苦しい戦いであったはずだが、8位でフィニッシュしてみせた。とんでもない成果だ。ランスの代役を務めてくれたことに感謝している」と語った。

レーシングポイント:F1アイフェルGP決勝

セルジオ・ペレス決勝: 4位, グリッド: 9番手

セーフティーカーが出なければ表彰台は確実だと思っていたから少し悔しい。僕はあの時点までダニエルを捕らえつつあったし、彼の方がタイヤが古かったから、終盤は表彰台を懸けた接戦になるはずだった。

今回も第1スティントの出来がリザルトを大きく左右した。スタートを上手く決めて順位を上げ、タイヤを保たせてスティントを引っ張る事ができたから、第2スティントでアドバンテージを得る事ができたんだ。

セーフティカー明けはダニエルにプレッシャーをかけ、ターン4への進入で捕らえかけたんだけど上手くいかなかった。とは言え4位フィニッシュは力強い結果だし、不確定要素が多いにも関わらずチームはコンディションを見事に読んで、素晴らしい仕事をしてくれた。

ニコがポイントを獲得してくれた事も良かった。可能性としては本当に厳しい1日になっていたかもしれないところを結果に結びつける事ができた。クルマも上手く機能していたし、ポジションを上げてフィニッシュできた事を誇らしく思う。

あとでランスに電話してみるつもりだ。彼の復帰を楽しみにしている。

ニコ・ヒュルケンベルグ決勝: 8位, グリッド: 20番手

何てレースだ! 何というストーリーだ! 最後尾からの8位フィニッシュなんて想像してなかった。こんな事をレース前に予想してた奴はいないんじゃないかな!周りで色んな事が起きていたし、リタイアに助けられた部分もあるけど、自分たちのパフォーマンスには満足してるし、チームのおかげだよ。

できるだけハードに走りつつもアクシデントを避ける事を目標に挑んだんだ。上手くやる事ができたよ。久しぶりのレースだったから、スタートではちょっと違和感があったけど、幾つかポジションを上げて、第1スティントの半分を消化したあたりからリズムに乗れてきた。

これが決定的となって更にリズムを取り戻す事ができたし、それによってスピードにも乗れてきた。ここは路面がかなりバンピーで精神的にも肉体的にもきついコースだから、今は少し痛みを感じている。

それでもこの結果には大満足だ。チームがコンストラクターズ3位に上がる手助けができて嬉しい。今シーズンはまだ長い道のりが待っているけど、チームにはこの後もベストを尽くして頑張ってほしい。


10月11日(日)にニュルブルクリンクで行われた2020年F1第11戦アイフェルグランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算91勝目を上げてミハエル・シューマッハが持つ史上最多勝利記録に並んだ。

次戦は2週間後、10月25日にアルガルベ・サーキットで決勝が行われるF1ポルトガルGPが控える。

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