アルピーヌF1、ブリアトーレ合流以来 僅か4ヶ月で300名の従業員を解雇
アルピーヌのF1エグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、自身がチームに合流して以来、僅か4ヶ月あまりで全体の26%に及ぶ約300名の従業員がチームを去ったと明らかにした。
2008年のF1シンガポールGPで発生した悪名高い「クラッシュ・ゲート」により辞任を余儀なくされたブリアトーレは今年6月、かつて自身がF1から追放されるに至った際に率いていた英国エンストンのチームに復帰した。
その翌月には、新たなチームプリンシパルとして英国出身の36歳、オリバー・オークスの起用が発表され、以降、エンストンの拠点を中心に、特に上層部を対象とした大規模な人事整理が行われた。
伊formulapassionによると、15年ぶりに古巣の内情を目の当たりにしたブリアトーレは、エンストンのチームをかつてのルノー時代のような現場重視の体制に戻す必要性を感じ、「社内の大掃除」に取り組んだ。
サンパウロGPを経てブリアトーレは「我々は再びレースチームに立ち戻らなければならない。コーポレート組織ではなく、真のレーシングチームのために働く人々が必要なのだ。そのため、必要な体制を整えた」と語った。
「エンストンを拠点とするチームは完全に独立しており、かつてのルノー時代の体制に戻った形だ。エンジニアはF1専任の人材だけに絞り込み、それ以外の不要な要素はすべて排除した」
「私がここに来た時には1150人いたが、今では850人に減った」
アルピーヌは今年、クルマの競争力不足からシーズン序盤こそ、コンストラクターズ選手権最下位と低迷していたが、前戦サンパウロGPでは奇跡的なダブル表彰台を獲得し、一気にランキング6位に浮上した。