アルファタウリ、F1からFIAに鞍替え…連盟初の公式ウェアパートナーに
レッドブル傘下のファッションブランド、アルファタウリが国際自動車連盟(FIA)との間で公式ウェアパートナー(official clothing partner)契約を締結した。契約期間は2024年から2026年までの3年間。
アルファタウリは2020年より、タイトルスポンサーという立場で角田裕毅が所属する伊ファエンツァのチームを通してF1に関与していたが、昨年末を以て4輪最高峰のモータースポーツから去った。チームは「ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム」として再出発を切った。
3年間の複数年契約を通じてアルファタウリは、すべてのFIAスタッフに衣服とアクセサリーを提供すると共に、シーズン末のFIA授賞式の公式パートナーを務める。
F1や世界ラリー選手権(WRC)、世界耐久選手権(WEC)などのワールドチャンピオンシップを統括するFIAがこの種のパートナーシップを結ぶのは今回が初となる。
このコラボレーションについてFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は「世界中のモータースポーツイベントの安全と成功を確保するために、舞台裏でたゆまぬ努力を続けている」FIAのスタッフに対して「快適さとスタイル」を提供できるものだと述べた。
また、FIAとの提携についてアルファタウリのアーメット・メルカンCEOは「イノベーションとテクノロジーをシームレスにファッションに統合する方法を示し続ける素晴らしい機会」であるとして、スクーデリア・アルファタウリ時代と同様に、イノベーションとスタイルの融合を通してモータースポーツとの関わりを継続していく意向を強調した。
アルファタウリは2016年の誕生以来、世界中の著名なエキスパートたちとのコラボレーションを通して最新技術の開発に取り組み、デザインや機能性素材にこだわったファッションを生み出してきた。
コンセプトに掲げるのはデザイン、上質な素材、機能性、そして革新性の融合だ。日本の島精機との提携で生まれた「3D-Knit Lab」や、Schoeller Textilとの共同開発によって生まれたTaurexなど、新しいテクノロジーを積極的に利用するスタンスが特徴の一つとなっている。