2021年6月24日、F1シュタイアーマルクGPを前にレッドブル・リンクでサッカーをするアルファタウリ・ホンダの角田裕毅とピエール・ガスリー
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アルファタウリ・ホンダ:角田裕毅とガスリー、来季に向け初の18インチタイヤテスト

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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅とピエール・ガスリーはF1第9戦オーストリアGP後もレッドブル・リンクに留まり、2022年シーズンより導入される18インチのプロトタイプタイヤのテスト(スリック)に取り組む。

来季タイヤの開発を目的としてピレリが主導するこのテストは、火曜と水曜の2日間に渡ってレッドブル・リンクで行われる。日曜のレースで今季7度目の入賞を果たしたガスリーが7月6日(火)を、そして角田裕毅が7日(水)をそれぞれ担当する。

フェラーリ、アルピーヌ、メルセデス、レッドブル・ホンダ、そしてアルファロメオの5チームは既に新型タイヤのテストを少なくとも1日以上行っているが、伊ファエンツァのチームにとっては今回が初となる。現時点ではガスリー、角田裕毅共に、来季もアルファタウリに留まるかどうかは発表されていない。

一連の開発テストにはグリットに着く全10チームが招待された。テストに際して各チームは、来季規約の元で想定されるダウンフォースレベル(今季よりも低下)とパフォーマンスを反映させたミュールカーを用意し、大径ホイールを装着できるよう足回りに変更を施す等する必要がある。

更には現地への運搬費用やオペレーションコストもかさむ事などから、ウィリアムズはテストへの参加を見送った。決定がなされたのは昨年8月のドリルトン・キャピタルへの株式売却以前で、当時は逼迫した財政難にあった。だが今はトップチーム返り咲きのために潤沢な資金が注ぎ込まれている。

そんな背景から、ウィリアムズ上層部はチャンスがあれば実際の導入前に18インチをテストしたいと考えており、実現に向けてピレリと交渉を進めていると噂されている。

なおメルセデスは当初、5月25-26日のポールリカールでのウェットテストを担当する予定であったが、イモラでのバルテリ・ボッタスのクラッシュを経て、フェラーリに役務を譲っている。

日時 場所 タイヤ種別 チーム
2月22日 ヘレス スリック フェラーリ
2月23-24日 ヘレス ウェット フェラーリ
3月30-4月1日 バーレーン スリック フェラーリ(1日目)
アルピーヌ(2-3日目)
4月20-21日 イモラ スリック メルセデス
5月11-12日 カタロニア スリック アルピーヌ(1日目)
レッドブル/アルファロメオ(1-2日目)
7月6-7日 レッドブルリンク スリック アルファタウリ
7月20-21日 シルバーストン スリック レッドブル(1日目)
アストンマーチン/ハース(1-2日目)
8月3-4日 ハンガロリンク スリック メルセデス/マクラーレン(1日目)
フェラーリ/マクラーレン(2日目)
9月15-16日 ポール・リカール ウェット アルピーヌ

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