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アルファ・タウリF1チームの誕生がほぼ確定、変更案が承認…「トロロッソ」は14年の歴史に幕
「スクーデリア・トロロッソ」が今季限りでF1から消滅する事がほぼ確定した。英Autosportが報じたところによれば、日本GPに先立って行われたF1コミッションでの電子投票の結果、名称変更案が承認されたという。ファエンツァのチームは2020年のF1より「アルファ・タウリ(AlphaTauri)」を名乗る事になる。
エミリア=ロマーニャ州ファエンツァに本拠を構えるトロロッソは、レッドブル社がミナルディを買収して誕生したF1チーム。レッドブル・レーシングのジュニアチームという位置づけで、2006年より14シーズンに渡ってF1世界選手権に参戦してきた。
「アルファ・タウリ」は、レッドブルが2年前に立ち上げた新たなファッションレーベルで、おうし座を構成する恒星の中で最も明るい星の名前から名付けられた。既にグリッドには「アルファロメオ・レーシング」が存在しているため、混乱の原因となる可能性もある。
「トロ・ロッソ」が「レッド・ブル」のイタリア語訳である事は広く知られているものの、今回、チーム名称を変更する具体的理由は明らかにされていない。
確かに、エナジードリンク事業におけるマーケティングの観点から見れば、「トロ・ロッソ」は最適なネーミングとは言い難い。だが、14シーズンに渡って広く認知されてきた名前を捨てる事の損失は大きく、名称変更の背景が気になるところだ。マーケティング的には今回の名称変更によって、ファエンツァのチームとレッドブルの飲料ビジネスとは完全に切り離される事になる。