バーレーン・インターナショナル・サーキットのガレージでAT02の整備に取り組むアルファタウリ・ホンダのメカニック達、2021年3月26日F1バーレーンGPにて
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アルファタウリ・ホンダ、F1開幕バーレーンGPで早くも夜間禁止令破り…角田裕毅のマシントラブル絡みか

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アルファタウリ・ホンダのメカニック達は、シーズン開幕早々に不眠不休の作業を強いられたようだ。国際自動車連盟(FIA)のテクニカルデリゲートを務めるジョー・バウアーは、角田裕毅擁するイタリアチームがバーレーンGPの2日目に向けて、カーフュー(夜間作業禁止令)を破った事を明らかにした。

ジョー・バウアーは報告書の中で、日付が変わった現地27日(土)深夜2時30分からFP3開始予定時刻の3時間前までの間に渡って、アルファタウリ・ホンダのメカニックと思しき関係者が計9時間半に渡ってサーキット内で確認されたと報告した。

規約は夜間作業を禁じているが、1シーズンに2度の例外が認められている。アルファタウリ・ホンダがカーフューを破ったのは今季初であるため、今回の件で罰則が科される事はない。

門限破りの理由は不明だが、アルファタウリはFP2最終盤に何らかのトラブルを抱えて走行を早めに打ち切っている。チェッカー直前、チームから角田裕毅に対して「アクセルを戻してピットに戻れ、問題が発生した」との無線が飛んだ。

チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは「予防措置」であり深刻なものではないと説明しているが、詳細は明らかにされていない。なお、ホンダがパワーユニットに直接関係ないパーツを変更したとの情報もある。

ホンダ渾身の最新パワーユニットRA621Hとアルファタウリの今季型マシンAT02は、開幕に先立って行われた公式プレシーズンテストで高い信頼性を発揮し、全チームの中で最多周回を稼いでいただけに、週末およびシーズン全体に影響するような種類のトラブルでない事を祈りたい。

いずれにしても、禁じ手カーフュー破りがノーペナルティで使えるのは年に2回のみであり、史上最多となる23レースが予定されているシーズン最初の1戦で早々にその内の1つを費やしてしまったのは理想的とは言えない。

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