スクーデリア・アルファタウリの2022年型F1マシン「AT03」のイモラ・サーキットを舞台としたレンダリングイメージ
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アルファタウリ 2022年F1マシン「AT03」主要諸元:ホンダ撤退後の注目のパワーユニット名は「RBPTH001」

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スクーデリア・アルファタウリが2022年のFIA-F1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1マシン「AT03」の技術諸元をまとめる。先代「AT02」からの主な変更点は以下の通り。

  • PUがホンダ「RA621H」から「RBPTH001」に
  • 規定変更に伴い車重が752kgから795kgへ増加
  • 燃料システムが完全アルファタウリ製に

パワーユニット(PU)は名実ともに昨年と変わらぬホンダ製ながらも、公式にはレッドブル・パワートレインズから供給されるという形を採る。注目のPU名称は「RBPTH001」と発表された。

ギアボックス、リアサスペンション、油圧系システムをレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズから購入する形は変わらない。フロントサスペンションを内製するスタイルも健在だ。

燃料システムに関しては、昨年まではレッドブルからの一部供給があったようだが、AT03では完全に内製化されたようだ。

「AT03」技術諸元・スペック

型式 AT03
パワーユニット RBPTH001
モノコック スクーデリア・アルファタウリ製(以下AT)C/Cコンポジット材モノコック
フロントサスペンション AT製C/Cコンポジット材ウィッシュボーン、トラックロッド、アップライト・アセンブリ、サスペンションロッカー、トーションバー、ダンパー
リアサスペンション レッドブル・テクノロジー製C/Cコンポジット材ウィッシュボーン、インボード式トーションバー、ダンパー
ブレーキダクト 前後共にAT製
ステアリング AT製パワーアシスト付ラック&ピニオン
ギアボックス レッドブル・テクノロジー製C/Cコンポジット材縦置きメインケース、油圧制御、8速
ディファレンシャル 油圧制御マルチプレート
クラッチ 油圧制御カーボンマルチプレート
エキゾースト レッドブル・パワートレインズ製(ホンダ)
ブレーキシステム AT及びレッドブル・テクノロジー製
ドライバーズシート AT製C/Cコンポジット材
タイヤ ピレリ P Zero F1
ホイール BBS製標準マグネシウムホイール
燃料システム AT製
全幅 非公表
全高 非公表
全長 非公表
ホイールベース 非公表
重量 795kg(ドライバー含、燃料除)
前後重量配分 非公表