フェルスタッペンとは違うとアロンソ「運転の才能が全くなかった」知られざる父ホセ・ルイスが与えた影響
父ホセ・ルイスについてフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の父ヨスとは異なり「ドライビングの才能が全くなかった」と述べ、自身にトップアスリートとしての素質がないと見なしていた父親の影響について語った。
モータースポーツというスポーツにおいては家族、とりわけ父親がキャリア初期に重要な役割を果たす傾向がある。会社経営者など、グリッドの大半は平均的な家庭より裕福で、ドライバーを含むレース関係者である者が少なくない。
現行グリッドの中で最も有名な父親を持つ一人はフェルスタッペンだろう。ヨス・フェルスタッペンは1994~2003年にベネトン、シムテック、アロウズ、ティレル、スチュワート、ミナルディから106のF1グランプリレースに参戦した。
日本やカナダでは6月の第3日曜日が「父の日」となっているが、アロンソの母国スペインでは毎年3月19日が父に感謝を表す日とされる。
F1カナダGPでの2位フィニッシュを経て、その影響とキャリアでの成功という観点から、父親に対してのコメントを求められたアロンソは「スペインでは3月だと思ったけど、父にありがとうの気持ちを伝えたい」と語った。
「僕の父は(フェルスタッペンの父親とは)違っていて、ドライビングの才能が全くなかったんだ。だから色々な方法で僕に人生の事を教えてくれた」
アロンソは労働者階級の家庭に生まれた。父ホセ・ルイス・アロンソは坑内採掘で使われる爆薬製造工場の機械工で、アマチュアのカードドライバーでもあった。
ホセ・ルイスはアロンソにレーシングドライバーとしての資質があるとは全く考えていなかった。
「子供の頃、彼は僕がプロのドライバーになるとは思っていなかった。当時の僕はカートを含めて色んなレースをしていたけど、長続きするとは思っていなかったんだ」とアロンソは語る。
「僕がプロスポーツとは無縁の人生を送ると思っていたから、いつも、足を地面につけて、例えば、僕にそれ以外のあらゆる事、価値観について教えてくれた」
「僕がF1デビューできるとは信じていなかったからね。それが僕ら一家の物語の美点だ」