トヨタガズーレーシングのフェルナンド・アロンソ、2018年ル・マン24時間レースcopyright TOYOTA MOTOR CORPORATION

WECトヨタ、今季限りでのフェルナンド・アロンソ離脱を発表…後任はブレンドン・ハートレー

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TOYOTA GAZOO Racingは5月1日、2019-2020年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の参戦ドライバーを発表。2度のF1世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソが今年のル・マン24時間レースを最後にチームを離脱し、その後任としてブレンドン・ハートレーを起用する事を明らかにした。

「トヨタの一員として戦ったWECは楽しかった」とフェルナンド・アロンソ。「ル・マンで優勝出来たことは、僕のレーシングドライバーとしてのキャリアの中で最高の出来事の1つだ。昨年、チームと共に得た勝利が忘れられない」

「だが僕にはやりたい事がたくさんある。ここで1つの区切りを付けて、トヨタと共に新たなモータースポーツの世界へチャレンジしたいと考えた。ブレンドンの来シーズンの活躍を願うと共に、これまでのチーム全員の努力に感謝している。トヨタが引き続きがWECで成功することを祈っている」

「とは言え、今シーズンはまだ2つの重要なレースが残っているし、ワールドチャンピオン獲得の可能性もある。どちらのレースも、優勝を目指して最後までプッシュして、トヨタと一緒に世界タイトルを祝いたい。最後にこの場を借りて、僕を温かく迎えてくれた全てのWEC、並びにフランス西部自動車クラブ(ACO)関係者に感謝の気持ちを伝えたい」

アロンソは、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と共に今シーズンのWECドライバーズ選手権をリード。昨年の覇者として臨む今年のル・マンがWECでの活動の締め括りとなる。WEC離脱後の活動については明らかにされていないが、現在トヨタと協議中と発表された。

アロンソは今年3月に、南アフリカ・ボツワナ共和国に広がるカラハリ砂漠でトヨタのダカールラリー・カーをテスト。5月末には、第103回インディアナポリス500マイルレースへ参戦する。

村田久武WECチーム代表は、かつてライバルであったハートレーの加入を歓迎すると共に、アロンソの貢献に感謝の意を表した。

「TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがチームに加わってくれる事を歓迎します。長年に渡り、彼を強力なライバルとして見てきました。それが今、同じチームとして戦うことになり大変楽しみです。彼はすぐにチームに溶け込み、力を発揮してくれるでしょう」

「その一方で、アロンソがチームを去るのは残念です。トヨタのモータースポーツの歴史に名を刻み、実り多いWECスーパーシーズンに多大な貢献をしてくれたことに感謝します。夢を追い続ける彼の情熱、勝利への渇望は大変印象的でした。残りの2レース、ル・マン連覇とワールドチャンピオンという2つの目標に向かって、最後まで共に戦い抜きたいと思います」

ブレンドン・ハートレーは、ポルシェ在籍時の2014年から2017年の4年間にWECドライバーズチャンピオンを2度獲得。2017年のル・マン24時間レースを制し、2018年にトロロッソ・ホンダからF1デビューを果たした。ハートレーは6月2日のル・マンテストデーで、TS050 HYBRIDを初ドライブする。

「TOYOTA GAZOO Racingで走る機会を与えてもらい本当に光栄だ」とハートレー。「ライバルとして戦っていた時には、非常にプロフェッショナルで、かつ活気のあるチームとして見ていた。昨年F1を経験したことで、さらに強いドライバーになってWECに戻ることが出来ると思っている。早くチームに溶け込んでサーキットに向かいたい。TS050 HYBRIDをドライブする日が待ちきれないよ」

2019-2020年シーズンのWECは、今年9月1日にシルバーストーンで開幕し、2020年6月14日のル・マンでシーズンを締めくくる。トヨタガズーレーシングはハートレー、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴を起用。2台のTS050 HYBRIDのドライバー構成については後日発表される。