アルボン、新型EV「Honda e」でグッドウッドを快走「電気自動車とは思えない位軽快」
環境に優しいだけでなく、走りの楽しさの実現を目指したホンダの新型EV「Honda e」のプロトタイプが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードを快走。最終4日目に、トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンが特別ゲストとしてステアリングを握り、ヒルクライムを駆け抜けた。
「凄くクールな外観だし、電子ミラーやモニターなんかもカッコいいよね」とアルボン。「アクセルを踏んだ瞬間にパワーが出てて、電気自動車とは思えない位に軽快だった」
© Honda UK
「Honda e」は化石燃料を使う内燃エンジンではなく、最高出力110kW(150馬力)、最大トルク300Nmを誇る電気モーターを搭載したホンダ初の量産型電気自動車。EV専用のプラットフォームを採用することで、コンパクトボディーながらロングホイールベースと短いオーバーハングを実現し、取り回しの良さと優れた走行性能を両立する。
50:50の完璧な重量配分に加えて、低重心・後輪駆動のスポーツカーチックな作りを備える傍ら、愛らしいレトロな雰囲気が話題を呼ぶ。また、インテリアには上質な素材を使用し、ラウンジのような心地良い空間を作り出してるのも特長。走行距離はWLTPモードで200km以上で、30分で80%充電が可能な急速充電にも対応。市販車は2019年後半に発表される予定だ。
© Honda
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ホンダはこの他に、1959年のマン島T.T.レース初参戦マシンや、昨年のMotoGPでマルク・マルケスがチャンピオンに輝いたRC213Vまで、Hondaの歴史を物語るさまざまなマシンをグッドウッドへと持ち込んだ。
中でも注目を集めたのは、1998年にアラン・プロストとアイルトン・セナがドライブしたマクラーレンHonda MP4/4。第101回インディ500ウィナーの佐藤琢磨がステアリングを握り、ホンダ製1.5リッターV6ツインターボのエンジンサウンドを轟かせた。
ホンダとF1で提携するレッドブル・レーシングは、V8 Renaultを搭載する2012年のF1チャンピオンマシンRB8を持ち込み、パトリック・フリーザッハーがバーンアウトで観客を沸かせた。