アレックス・アルボン、王者ハミルトンに迫る4位入賞「外野に騒がれる中、自分の強さを証明できて最高の気分」
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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、ヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1第17戦アブダビGP決勝で4位フィニッシュを果たし、年間獲得ポイントを105に伸ばしてシャルル・ルクレール(フェラーリ)を7ポイント差で退け、ドライバーズランキング7位でシーズンを終えた。
12日(土)のグリッド争いで今季対チームメイト予選成績を全敗としたアルボンは、5番グリッドから巻き返しに臨み、6周目にランド・ノリス(マクラーレン)を交わして4番手に浮上。最終盤には3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)の2秒以内に迫ったものの、仕掛けるには至らず4位でチェッカーフラッグを受けた。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
3 | ハミルトン | メルセデス | 55 | +18.415s | 15 |
4 | アルボン | レッドブル | 55 | +19.987s | 12 |
5 | ノリス | マクラーレン | 55 | +60.729s | 10 |
シーズンを通して僚友マックス・フェルスタッペンに大きく遅れを取ってきたアルボンには常にシート喪失の憶測が飛び交っていた。大きな重圧に晒されていた事を象徴するように、セッション後には自身を正当化する、あるいは自身に言い聞かせるような発言が目立っていた。
55周に及んだ長き戦いを終えたアルボンは「外野に騒がれる中、自分のメンタルの強さを証明できて最高の気分」と述べ、アブダビでの自らのドライビングに満足感を示した。
ただしアルボンの来季シートを巡る状況は当人にとって歓迎できない方向に動きつつあるようで、パドックではセルジオ・ペレスとレッドブル・ホンダの移籍交渉が成立間近との噂が広まっている。
自分の強さを証明できて最高の気分
アレックス・アルボン決勝: 4位, グリッド: 5番手
今日の結果には満足だよ。あと数周レースが長ければルイス(ハミルトン)をパスしてまた表彰台に上がれただろうしね。
今日は第2スティントの序盤からタイヤに気を使って走っていたんだけど、終盤になっても十分にライフが残っていたから、少し保守的になり過ぎていたのかもしれない。周りの皆はタレていたからね。
でもチームにとっても素晴らしい結果が残せたし、僕としても納得のレースを戦う事ができた。F1に来て以降、今週末ほどクルマに良い感触を持てた週末はなかったように思う。
今回のレースに先立って大きなプレッシャーを感じていたのは確かだ。自分のパフォーマンスにのみ集中して、自分にできる最高の仕事をこなす事を目標にしていたから結果を残せた事を誇りに思っているし、外野に色んな事を言われる中で、こうして自分のメンタルの強さをみんなに証明できてホント最高の気分だよ。
1つのチームとして僕らは決して諦めずに戦い続けてきたし、ファクトリーの全員から厚いサポートを受け、僕はエンジニアの皆と一緒に自分がドライブしやすいマシンを作り上げるために懸命に取り組んできた。
今は、自宅に帰って家族と一緒にのんびり過ごすのを楽しみにしている。
2020年 戦歴
出走 | 17回 |
---|---|
優勝 | 0回 |
表彰台 | 2回 |
入賞 | 12回 |
Q3進出 | 14回 |
決勝最高位 | 3位 |
ベストグリッド | 4番手 |
DNF | 2回 |
ランキング | 7位 |
ポイント | 105点 |
12月13日(日)にヤス・マリーナ・サーキットで行われた2020年F1最終第17戦アブダビ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季2勝、通算10勝目を上げて優勝した。2位はバルテリ・ボッタス、3位表彰台にはルイス・ハミルトンが滑り込んだ。
F1サーカスはこれより束の間のオフを迎える。2021年シーズンは12月15日(火)のポストシーズンテストと、年明け後のプレシーズンテストを経て、3月21日のオーストリアGPで開幕を迎える。