ホンダF1、今季最終戦でマシンから白煙「予選Q1でパワーユニットに不具合が発生」と田辺TD
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全21戦からなる2018シーズンの最後の公式予選で、ホンダ製F1パワーユニット「RA618H」が悲鳴を上げた。24日に行われたF1アブダビGPの予選Q1。Q2進出を目指して自己ベストを刻んでいたピエール・ガスリーにエンジントラブルが発生した。
「非常に残念なことに、大切なシーズン最終戦の予選Q1でピエールのパワーユニットにトラブルが発生しました」と田辺TD。ガスリーはトラブル発生までの2つのセクターで自己ベストを刻んでおり、不具合がなければQ2に進出していた可能性が高い。
トロロッソ・ホンダ勢は週末を通してトップ10に肉薄するパフォーマンスを披露。コンストラクターズでの順位挽回は厳しい状況であったものの、シーズンを良い形で締め括り次へと繋げるためにも、上位グリッド確保が求められる状況であった。
1回目のアタックを終えてピエール・ガスリーは11番手、ブレンドン・ハートレーは12番手タイムをマークし、Q2進出に向けて安全圏内を確保したかに思われた。だが、2回目のアタックでフォース・インディアやザウバーがタイムを大幅に更新。ノックアウト圏内にまで一気に引きずり落とされた。
これを挽回すべくガスリーは、第一・第二セクターで自己ベストを繋いでいたものの、最終2個目のコーナーでワイドに膨らみ、高さ50mmもある大型縁石に大きく乗り上げた。その直後の最終コーナーでマシン後方から薄っすらと白煙。エンジンパワーを失い17番手に終わった。ハートレーの方も一歩届かず、16番手でセッションを終え、チームとしては2台揃ってQ1ノックアウトを喫する結果に終わった。
「ブレンドンもQ1敗退となってしまったため、明日は2台ともに後方からのスタートとなります。PUのトラブルについては早急に状況を分析し、決勝レースに向けて準備を進めていくつもりです」
トラブルに見舞われた個体が再利用できず新たなエンジンの封を切る事になれば、ガスリーにはグリッド降格が科され、日曜のレースでグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされる可能性があるが、ガスリー車のエンジンはFP3でもトラブルに見舞われており、その際は電気系統の不具合であった。