アブダビGP金曜フリー走行を終えて、レッドブルのダニエル・リカルドは、ある程度満足のいく金曜日ではあったものの、土曜以降はメルセデスとフェラーリに太刀打ち出来る速さないだろうと予想する。
日中の時間帯に行われる金曜のFP1は、予選と決勝が行われるトワイライトの時間帯と大きくコンディションが異なるため、準備には適さないとされる。その為リカルドは、週明けに同じくヤス・マリーナ・サーキットで行われる2日間のピレリタイヤテストに向けての準備を行い、本気のタイム計測は行わなかった。
夕刻に始まったFP2ではハミルトン、ベッテルに続く3番手タイムを記録したリカルド。だが今日と同じ状態のままでは予選でボッタスとライコネンに前を行かれてしまうと考えており、楽観視することはなかった。「もう少し速くなる必要がある」の真意は、ルノーエンジンのパワーが足りないのと同義語と考えるのが妥当だろう。
彼方此方でスライドしてた
ダニエル・リカルドFP1: 10位, FP2: 3位
かなり良い金曜日だったよ。僕らは来週の為に少しテストをしてたから、1回目のフリー走行では真っ当なタイムを出してないんだ。2回目のフリー走行では、僕らが必要としてたものを全て車から引き出せたよ。燃料が少ない状態ではかなり良かったように見えたね。燃料をたくさん積んだ状態でも速いんじゃないかなって思ったけどそうならなかったから、もう少し突き詰める必要がありそうだね。
特筆すべきことはないけど、単にタイヤのグリップがなかったからあちこちでスライドしちゃったよ。夜のコンディションでもう少し上手くタイヤの性能を維持出来る方法を探してみなきゃね。
フェラーリとメルセデス1台ずつの前に出られたのは良かったけどまだ金曜日だし、明日以降彼らは速くなるだろうから残念だよ。もし僕らが明日も今日みたいなペースのままだとすると、彼らに先を行かれちゃうだろうね。もう少し速くなる必要があると思う。
2017年最終戦F1アブダビGP三回目のフリー走行は日本時間11月25日(土)19時から、公式予選は同日22時からヤス・マリーナ・サーキットで行われる。ウルトラソフトとスーパーソフトのタイム差は約0.8秒/周となっており、予選ではウルトラソフトタイヤが主流となる見込み。
