1993年にデザインされたF1のロゴ
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愛しのロゴ 24年の歴史に幕…F1アブダビGP決勝日に新ロゴ発表。でも何故変更?

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フォーミュラ1のオーナー企業リバティ・メディアは、2017年F1最終アブダビGP決勝レースが開催される26日(日)に、新しいデザインのF1のロゴを発表すると明かした。最高経営責任者のチェイス・ケアリーは、新しいロゴの形やデザインについては公表していないものの、F1は先日 欧州連合(EU)に対して新しいデザインのロゴ3つの商標出願を行っている。

F1のアイコンとなっている現在のロゴは、バーニー・エクレストンが統治していた1993年に導入された。黒字の”F”の右側に水平方向への流れが表現された赤字の図表が配置され、両方のオブジェクトの真ん中空白部分に「1」が浮かび上がるデザインとなっている。

昨年リバティ・メディアが80億ドルでF1を買収した事に伴いエクレストンは失脚、米国人の新しいエグゼクティブがF1の主導権を握った。経営権が変更されて以降、ケアリーはソーシャルメディアガイドラインを緩和したり、eSPORTSへ参入するなどの変革を行っており、F1を象徴する図表であるロゴも一新される。

商標出願されたF1の新しいロゴ
商標出願されたF1の新しいロゴ

現在のロゴは、細かなドット状の光で情報を表示するディスプレイデバイスが考慮されていないデザインとなっており、スマートフォンやパソコンでの表示に最適化されておらず、リデザインの必要があるのは明らかだ。ただ出願されたロゴ案を見る限り、その問題はもとより、イメージ一新を図りたい新オーナーの思惑の方を多く感じる。

旧きが新しきに取って代わられる時、決まってそこには批判が殺到する。今回の新ロゴに関しても、多くのファンから嫌悪感が示される事が予想される。まずは発表を待ちたいところだが、新しいロゴには最小化表示した際の可読性・識別性といった部分に問題があるように見受けられ、良いデザインと絶賛し難い箇所が散見される。

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