
ラッセル、3番手も”思わぬ伏兵”に警戒「サプライズがあるかも」アントネッリ10番手も前向き
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2025年F1第24戦アブダビGPの初日フリー走行をトップ3で締め括ったものの、思わぬ伏兵の台頭を背景に「サプライズ」が起こり得るとし、予選に向けて気を引き締めている。
太陽の陽が沈み、気温・路面温度が低下すると、メルセデスはいつものように競争力を引き上げた。FP1で6番手だったラッセルは3番手に浮上。トップのランド・ノリス(マクラーレン)とは0.379秒差だったが、2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)には0.016秒差まで迫った。
それでもラッセルの視線は、前方よりも、むしろ後方に向けられている。マクラーレンが頭一つ抜け出している一方、その後方は極めて僅差の争いとなっているためだ。
「ハースとザウバーが速い」伏兵の台頭
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
パドックを移動するジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年12月5日(金) F1アブダビGPフリー走行(ヤス・マリーナ・サーキット)
実際、中団勢の躍進は目覚ましかった。オリバー・ベアマン(ハース)はラッセルからわずか0.039秒落ちの4番手につけ、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートも100分の数秒差で続いた。
「今夜は間違いなく手応えが良かった。暗くなって路面温度が下がると、毎回クルマの感触が少し良くなるんだ」とラッセルは振り返る。
「予選は僕らとレッドブル、そしてフェラーリとの間で接戦になると思う。でも他にも意外なチームがいる。ベアマンが上位に食い込んでいたし、ヒュルケンベルグも速かった。だから何かサプライズがあるかもしれない」
一発好調もレースペースに課題
シングルラップでは上位に食い込んだメルセデスだが、決勝に向けては課題を残した。
「正直、レースペースはあまり良くなかった。どう改善できるか今夜はしっかり分析して、日曜に備えなきゃならない」とラッセルは語る。
「C5タイヤはグリップが高すぎて扱いが難しい。涼しいコンディションだとミスもしやすいしね」
「僕のラップはかなり良かったと思う。もう余力はほとんど残っていなかった。結果は3番手だったけど、明日に向けてもう少しペースを見つける必要がある」
アントネッリ、ミスで隠れた真の速さ
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
ヤス・マリーナ・サーキットを周回するアンドレア・キミ・アントネッリのメルセデスW15、2025年12月5日(金) F1アブダビGPフリー走行2
ラッセルがFP2に向けて好転させた一方、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは振るわなかった。FP1では4番手の好発進を見せたものの、FP2ではトップから0.667秒遅れの10番手に後退した。
アントネッリは、タイムシートは自身の実力を反映していないと説明する。
「今日はいいスタートが切れたけど、FP2は本来のペースを示すものじゃなかった。実際、ソフトタイヤでの最後のアタックはかなり良かったんだけど、最終コーナーでミスをしてタイムを大きく失ったんだ」
「僕らは戦える位置にいる。マクラーレンは頭一つ抜けているように見えるけど、ギャップは本当に僅差だから、ちょっとしたミスで痛い目を見ることになる」
「ロングランはFP1よりFP2の方がはるかに良かったから、それは前向きな材料だね」
「クルマにはかなり慣れてきたよ。セットアップ面で色々と試行錯誤していて、それが正しい方向に向かってるんだ。それでもまだやるべきことは山積みだけどね」
2025年F1アブダビGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を0.363秒で退けた。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
FP3は日本時間12月6日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。