レースエンジニアのサイモン・レニーと話をするレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年70周年記念GP2日目
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アルボン、ガスリーに遅れを取る9番手「ソフトに履き替えたらバランスが崩壊した」F1-70周年記念GP《予選》2020

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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、F1-70周年記念GP予選で無事にQ3ラウンドに進出したものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに対して0.493秒遅れただけでなく、姉妹チームのピエール・ガスリーに対しても0.135秒先行を許し、辛うじてマクラーレンのランド・ノリスを抑える9番手に終わった。

セッションを振り返ったアルボンは、Q3の最終アタックまでは順調だったものの、ソフトタイヤへと履き替えた事でマシンバランスが崩壊したと説明した。

スタートポジションが理想的でないとは言え、先週末のイギリスGPの結果が示すように、予選一発に関しては課題があるものの、レッドブル・ホンダRB16のレースペースはメルセデスに次ぐ速さを秘めているだけに、アルボンは巻き返しに向けて闘志を燃やしている。

シルバーストンでの第1レースでアルボンは、オープニングラップでケビン・マグヌッセンと接触して最後尾に転落するも、怒涛のオーバーテイクを重ねて8位入賞で週末を締め括った。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:27.154 1:26.779 1:26.176
8 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:27.427 1:26.709 1:26.614
9 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:27.153 1:26.642 1:26.669
10 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:27.217 1:26.885 1:26.778

サイモン・レニーと共に挑む2戦目のレース。アルボンはどこまでポジションを上げられるだろうか?

ソフトに履き替えたらバランスが崩壊した

アレックス・アルボン予選: 9位, FP3: 8位

Q3の最終走行まではフィーリングも良かったし、良い感じだったんだけど、ミディアムからソフトに履き替えたらクルマのバランスが大きく変わったんだ。マシンの感触は良かったし、最後のアタックに関しては楽観的に考えていたんだけど、風の影響もあって何だか完全に変わってしまったんだ。9番手には納得していない。全くね。

ソフトタイヤを上手く機能させていたチームもあった一方で、今日は僕らは苦戦してしまった。その理由を理解する必要がある。それに、僕自身としてもまだ引き出せるタイムがあったのは確かだから、あとはマシンとの相性を向上させて一貫性のあるパフォーマンスを引き出すだけだ。

明日は戦略の幅があるから、興味深いレースになるんじゃないかな。先週末は僕らのマシンがレースで戦える素晴らしい素質を備えたものである事が分かったし、どんな事が起きようとも前に進めるだけのペースがあっただけに、明日のプランはレースペースを最大限に引き出してポジションを上げ、仕事をやり遂げることだ。


ポールポジションはバルテリ・ボッタス。2番手にルイス・ハミルトンが続き、予選ではメルセデスがフロントローを独占した。3番手はニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)という結果となった。

2020年 F1-70周年記念グランプリ決勝レースは、日本時間8月9日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。

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